二世信者を青田刈りする大川隆法の焦り

大川隆法によって信者歴を暴露されたタレントの新木優子さん
週刊新潮2017.9.7号
千眼美子こと清水富美加の騒動に続き、タレントの新木優子と幸福の科学との関係が週刊新潮で取り上げられていますが、今回は教団が信者のプライバシーを一方的に暴露するという独善的で高圧的な展開に、厳しい批判が高まっています。
記事を読むと、清水の出家騒動のあった時期に、プロダクション側は新木優子の方から信者であることを打ち明けられ、そのうえで新木の親も含めた話し合いがもたれた際、「出家だとか、事務所に迷惑をかけないので仕事を続けたい」と申し出ていたとあります。
裏を返せば、清水の行為がいかに現場や関係者に多大な迷惑をかけたのか、そのことについて彼女自身は理解していたということであり、そしてそれが、タレント生命の致命傷になるということも分かっていたのだと思います。社会人として現実に立脚した常識的判断だと言えましょう。
とにかく、清水の出家騒動の際、清水と教団は、カルト宗教の如何わしさ、反社会性をあまりにもストレートに示し過ぎました。このことはもう二度と消すことのできない汚点となっています。
あとで手のひらを返すように態度を豹変させ、仕事を放り出して、無理矢理な現状変更を悪びれもなく押し通すような宗教の信者では、危なっかしくて制作サイドはキャスティングできないし、他にいくらでも代りがいる状況で、わざわざスポンサーが付くはずがないのは当然のことです。彼女個人の資質はどうあれ、気の毒ですが、使う側にも選ぶ権利があるからには、どうしようもありません。
それは取りも直さず、教祖の大川隆法の責任であり、幸福の科学の自業自得に他なりません。信教の自由は、内心における信仰対象ばかりでなく、信仰態度の自由も含まれた人権なのだと思いますが、大川隆法が率いる幸福の科学は、それを許さず、そうした信者の人権を無視して本人の健気な意志を台無しにしたのです。
廃れた教勢の立て直しを、教団内で言う二世・三世の“ゴールデン・エイジ”という妄想に縋る教団にとって、信者の成長も待っていられず、人権を慮る余裕などないのでしょう。或いは、元々この教団には人権という概念が欠落していると言った方が良いかも知れません。
彼女はタレントとして、ようやく芽が出始めた大事なところでした。せっかくこれからという時に、完全に足を引っ張り、芽を摘んでしまった状況です。
いかにも堪え性のない幼児的な大川のやりそうな事ですが、一方でまた今回も、毒親と子供という二世問題の構図が見え隠れしています。
子供を守れない親など、たとえ遺伝的に親ではあっても、果たして親と名乗る資格があるのでしょうか?
信者を親に持つ子の苦悩は深刻です。
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