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ドームのことは夢のまた夢

22年ぶりの大川隆法in東京ドーム。
大川は22年前のドーム講演を最後に引き籠り生活に入っていますから、因縁の東京ドームです。

2017.8.2東京ドーム

【関連記事リンク:やや日刊カルト新聞】
“清水富美加 IN 東京ドーム”に5万人、至高神を超える人気ぶり

大川が22年前に引き籠り生活に入ったのは、元夫人や脱会職員の証言など総合すると、幸福の科学が公称と実態の差が著しいバブル宗教で、自分が幹部から真実を何も聞かされていない裸の教祖であったことに遅ればせながら気付かされた教祖が、ショックで心を粉々に砕かれた影響で何もかもが嫌になり、もう気に入った女性職員だけを侍らせて隠遁生活をしたいと、全てを放り出したことが理由のようです。

大川隆法にとって東京ドームは、自らの自己顕示の象徴であると同時に、超えられない現実を何度も突きつけられた場所でもあったのでしょう。そして、新たな広告塔を立てるなど、教団としては満を持して臨んだ東京ドームでしたが、果たしてリベンジはできたのでしょうか。

主催者発表は、5万人動員という予想通りの大本営発表でした。
しかし、信者は騙せても世間を欺くことはできません。

会場内の状況1

会場内の状況2

会場内の状況3
有志による会場内の事実を伝える貴重な画像の数々

そもそも「東京ドーム5万人。満員御礼」というのは、実のところひとつの信仰みたいなものです。

ドームの収容人数は、公称では55,000人ですが、消防法上の定員は、立ち見含む46,314人で、その後の改修を経て、現在プロ野球関連の刊行物等で45,600人と表示されています。

野球以外のコンサート使用時などには、消防署の指導に従い、消防設備の増設、避難経路の確保、避難誘導の方法等、必要な措置を講じて届け出れば、アリーナ(人工芝)の客席もフルに使って、収容人数を大幅に増やすことも不可能ではなく、かつては人気アイドルグループのライブに6万人を超える集客を行ったこともあったようですが、通常では、最近のメジャーなアーチストや人気女性アイドルグループのライブであっても、45,000人から48,000人あたりが実際のところです。

アリーナに客席を設けても、ステージ演出の都合で潰さざるを得ないスタンド席も生じるため、自ずと収容人数も落ち着いてくるわけです。
しかも、それらは全てチケット完売で満員の場合の数字です。

91年東京ドーム講演会場図
91年第1回東京ドーム講演開催時の客席図。
基本的なレイアウトに違いは見られない。


転じて、今回の大川のイタコドームの状況を眺めれば、91年の第1回時から基本的に大差のない設営です。これでは仮に満席にしても5万人に達することがないのは明白で、事実91年時には、定員は43,450人と定められ、チケットは43,998枚しか発券されていませんでした。

しかも、100万人の信者を達成したはずなのに、講演15日前にしてもなお、55%しか売りさばけておらず、公演当日まで得意の「必勝必達」の檄を飛ばすものの、結果的には販売(買取)ベースで3万人を割り込む始末に終わっています。

その後のドームも動員に苦戦が続き、健闘してもせいぜい3万人台までで、あきらかに満員というにはほど遠い状態で、ドームの度に理事が開演前の教祖控室に詫びに入ることが続きました。それでも当時はなんとか、現場は信者の熱意でごまかせましたが、今日の隠しようのないガラガラ感では、さすがに5万人などと嘯ける勢いすら微塵もなくなっており、この私でさえ人の世の儚さにしみじみとする思いです。

92年アリーナの様子1
空席なんてエルカンファイトで吹き飛ばせ!(92年ドームの様子)
※これは幸福の科学信者の決めポーズで、ビートたけしさんの「冗談じゃないょ」(鬼瓦権造)のマネをしているわけではありません。

92年アリーナの様子2
黄色いスカーフ振れば空席なんて目立たない!(92年ドームの様子)

上階は完全に空席
今回8月2日の東京ドームでは、舞台正面を撮影した場合に反対の死角となる上階席部分が完全に空席に(AbemaPrime撮影)

今回の状況を過去と比較して見るに、サクラや冷やかし含めても2万人台というところでしょう。落ち込み方が余りに露骨に表れていますが、さりとて2万数千人といえども、これだけの人が今なお大川の闇に取り込まれたままでいて、その信者の数だけ、その周囲で不幸が生産されていることを思えば、くだらない感傷に浸っているヒマはありません。

主催者の大本営発表の虚偽を暴いても、今度は人数など問題じゃない、講演の質だと言いだすことでしょう。

けれども、昔はできていたはずの、ゆっくりと抑揚を付けたスピーチも影を潜め、準備不足でまとまりのない話を初めから濁声で活舌悪くシャウトしていては、何も伝わるはずもなく、前座のはずが実は教祖以上に注目を集めていた広告塔も、下手な音源のうえクチパクでは、興味本位とはいえ、せっかく来場してくれた客を失望させただけでした。

口パク美子
クチパクだって芸の内なのに。
彼女の人生を貫く態度の甘さが墓穴を掘るはめに。


・・・だそうです。
講演の内容がこれでは・・・。評価以前の問題です。

【AbemaPrime】
大川隆法in東京ドームダイジェスト
※島田裕巳の解説は相変わらずいいかげんで無意味無価値です。

ネット上は、信者以外の辛辣で冷ややかなコメントがあふれています。

教祖と信者の劣化、そして教団の衰退ぶりを広く印象づける結果となり、一般客を動員しようとし、マスコミも入れたことは失策でした。

もとより大川の責任なのですが、教祖は責任を取りませんから、誰かの辞表が一枚必要になるのではないでしょうか。

千眼美子という頼みのオプションも使い切って、辛うじてこんな有様。

既に新鮮味のない広告塔には、今以上の価値は見込めないことから、ついぞドーム満員の夢は達成されることなく、これが最後という誘い文句は、幸福の科学には珍しく本当のことになりそうですね。
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