愛の押し売り。神理の安売り。
「月刊ミラクル」は、91年の大伝道期、一時期展開させていたA5版の小冊子で、これは会員向けの教本ではなく、伝道勧誘用のグッツです。

この手の小冊子は、他の宗教勧誘の場面でもよく見られるもので、読み手のことを考えられない教団の独善的な発想で作られるので、気味の悪い宗教臭さを発するものばかりですが、ミラクルについても同様に作りがお粗末で、内容も教団売名がメインのうえ、一体どういった方向に向かおうとしているのか不明な、繕いようのない陳腐な幼稚さを醸し出しており、現場では、これでは伝道の支援にならないという声が上がっていました。

短命に終わった教団キャラの「ミラクル君」



ミラクル君のフォルムは、エンゼル体操のムキムキマンのようでオリジナリティはありません。
【参考画像リンク】
エンゼル体操 (作詞:景山民夫)
余談ですが、どなたか同人誌的なノリで、このミラクル君をブラックテイストで描いてみては如何でしょう。原作より数十倍面白くなると思います。

さて、「月刊ミラクル」について、何より当時の現場を当惑させたのは、この小冊子は支部で買い取れという指示であったことです。
伝道用の小冊子を創刊したから、会員を使って各支部の地域にポスティングせよと、ある日突然、支部に大量に送り付けられ、しかも代金は各支部より本部に支払えという下知です。
総合本部は、現場の状況も知らずに「伝道グッズができたぞ。良かったな(ありがたく使えよ)。」的な態度で、結局のところこのミラクル買取の下支えは、無茶な大伝道の号令により疲弊し、脱会者続発によって減少した活動会員に圧し掛かかることとなります。
会員は送り付けられたミラクルの代金を支払うのみならず、休日には大量のポスティングに歩き回りました。
集合住宅のポストなら大量にさばけると思ったら、敷地に無断で入るなと住宅の管理人に怒鳴られたり、戸建てでも、迷惑だから変なもの配るなと支部に苦情の電話が入ることも珍しくなく、ご近所に配布する姿を目撃された者には、それが信仰告白となって、白眼視される悲劇も起こりました。

1991年7月4日活動推進局会議資料①
支部への「月刊ミラクル」の押し売りで、代金回収が滞っている状況。

1991年7月4日活動推進局会議資料②
各支部において配布しきれないまま堆積した「月刊ミラクル」の大量のバックナンバー在庫の問題に7号に至って漸く気付き、次号の発行数が下方修正された状況。(但し、この期に及んでなお、発行を中止する判断には至っていない)
与える愛だの何だかんだと声高に、やたら恩着せがましい幸福の科学のようなカルト宗教の活動モデルは、教団が会員に対して、また教団が社会に対し行う、こうした独りよがりの押し売り体質に尽き、本質的には、真理(※高橋信次のGLAの後追いである幸福の科学では“神理”と表記)を粗暴に扱っていることに無自覚な軽薄さに集約されます。
宗教の価値や信仰の意義をもっとも貶めるものは、信心なき唯物論者でも不可知論者でもなく、思慮の浅い似非宗教者です。それはある意味、ペテン師よりも悪質と言えるかも知れません。
いわゆる仏敵、アンチキリストの正体とは、きっと斯様なものです。

この手の小冊子は、他の宗教勧誘の場面でもよく見られるもので、読み手のことを考えられない教団の独善的な発想で作られるので、気味の悪い宗教臭さを発するものばかりですが、ミラクルについても同様に作りがお粗末で、内容も教団売名がメインのうえ、一体どういった方向に向かおうとしているのか不明な、繕いようのない陳腐な幼稚さを醸し出しており、現場では、これでは伝道の支援にならないという声が上がっていました。

短命に終わった教団キャラの「ミラクル君」



ミラクル君のフォルムは、エンゼル体操のムキムキマンのようでオリジナリティはありません。
【参考画像リンク】
エンゼル体操 (作詞:景山民夫)
余談ですが、どなたか同人誌的なノリで、このミラクル君をブラックテイストで描いてみては如何でしょう。原作より数十倍面白くなると思います。

さて、「月刊ミラクル」について、何より当時の現場を当惑させたのは、この小冊子は支部で買い取れという指示であったことです。
伝道用の小冊子を創刊したから、会員を使って各支部の地域にポスティングせよと、ある日突然、支部に大量に送り付けられ、しかも代金は各支部より本部に支払えという下知です。
総合本部は、現場の状況も知らずに「伝道グッズができたぞ。良かったな(ありがたく使えよ)。」的な態度で、結局のところこのミラクル買取の下支えは、無茶な大伝道の号令により疲弊し、脱会者続発によって減少した活動会員に圧し掛かかることとなります。
会員は送り付けられたミラクルの代金を支払うのみならず、休日には大量のポスティングに歩き回りました。
集合住宅のポストなら大量にさばけると思ったら、敷地に無断で入るなと住宅の管理人に怒鳴られたり、戸建てでも、迷惑だから変なもの配るなと支部に苦情の電話が入ることも珍しくなく、ご近所に配布する姿を目撃された者には、それが信仰告白となって、白眼視される悲劇も起こりました。

1991年7月4日活動推進局会議資料①
支部への「月刊ミラクル」の押し売りで、代金回収が滞っている状況。

1991年7月4日活動推進局会議資料②
各支部において配布しきれないまま堆積した「月刊ミラクル」の大量のバックナンバー在庫の問題に7号に至って漸く気付き、次号の発行数が下方修正された状況。(但し、この期に及んでなお、発行を中止する判断には至っていない)
与える愛だの何だかんだと声高に、やたら恩着せがましい幸福の科学のようなカルト宗教の活動モデルは、教団が会員に対して、また教団が社会に対し行う、こうした独りよがりの押し売り体質に尽き、本質的には、真理(※高橋信次のGLAの後追いである幸福の科学では“神理”と表記)を粗暴に扱っていることに無自覚な軽薄さに集約されます。
宗教の価値や信仰の意義をもっとも貶めるものは、信心なき唯物論者でも不可知論者でもなく、思慮の浅い似非宗教者です。それはある意味、ペテン師よりも悪質と言えるかも知れません。
いわゆる仏敵、アンチキリストの正体とは、きっと斯様なものです。
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