無承諾伝道の嵐

91年夏に達成宣言した100万人の信者数。
しかし、教団が把握していたのは実のところ553,347人で、これだけでも嘘つきですが、「確定数」と認識していたこの数は、到達した入会申込みハガキの未処理分も含めたものであったため、対外的にアピールする虚栄とは裏腹に、ここからさらに教団内は大混乱に陥っていきます。

「確定数」としてカウントしていた未処理分のうち、1万人分しか実際の入会金振込がなかったからです。つまり純増と見込んだうちの、なんと49万人分もバブルであったということです。

どうしてこんな事態になったか。
ひとつはセールス伝道の表れです。

むかしの知り合いから、ある日久しぶりに電話があり、聞いてみたら「月刊誌読みませんか?」と。
「あぁ、宗教の勧誘か・・・」と分かって、とりあえずその場は当たり障りなく承諾し、会費の振込用紙が届いたら即ゴミ箱行きというパターンが多かったのです。

100人以上の勧誘に成功した「獅子奮迅菩薩」のところには、活動推進局から「伝道者の未入金リスト」が送り付けられ、早くフォローするようにと催促がなされました。大伝道中には、信者の鏡と礼賛された人たちが、その現実に打ちひしがれ、金で解決する者もいる一方、休眠化したり、人知れず教団を去っていく人が少なくありませんでした。

そして、この極端なバブルのもうひとつの側面が、教団内で「光の楔伝道」と言われた無承諾伝道にあります。

無承諾伝道

伝道実績の上がらない信者から、所有している名簿を提出させ、片っ端から送り付けたり、道端でアンケートして、収集した個人情報先に送り付けたりと、無謀なノルマに対して、滅茶苦茶な勧誘活動をしていたわけです。

上記の文書は、一見そうした現場(信者)の暴走を戒めるようなかたちでなされていますが、それが支部(職員)の主導で行われていることを理解したからこそ出されたものであることが読み取れます。

実際、町田の市議会議員から無承諾伝道のクレームがあり、それが職員によって成されたものであったという記録もあります。

こうした状況にあって、その夏、教団内でのボーナスにあたる「主宰奨励金」は、支部に積んであった11億円分の大川本の余剰在庫(ほぼ失敗書籍のアラー・ノストラ)の図書券での支給になり、その後さらに、職員の大リストラへとつながっていきます。

100万人を宣言したのに、実際増えたのは1万人ちょっとの悲惨な結果(しかも金だけ)。

「ぼくは嘘つきは嫌いだ」

この現実に対して、教祖の大川は理事に向かってそう激高しました。
結局のところ大川隆法は、バブルに踊らされた裸の王様に過ぎなかったのです。
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