狂信を育む幸福の科学学園サティアン
8月にフジテレビ「みんなのニュース」内の「シュザイブ」で放映された幸福の科学に関する特集の中で、同教団が運営する幸福の科学学園について、その大学合格実績だけを強調し、実際には8割の生徒が進学を放棄して、文科省から大学としての設置を不認可とされた、同教団の単なる私塾へ送り出している事実を報じていない姿勢を批判しました。
こうした実態については、日本脱カルト協会代表理事の西田公昭教授が問題点を指摘しています。
「中高生は、教育という面において大切な時期で、仮に進路に影響する心理操作があったなら、教育を受ける権利や職業選択の自由といった人権に関わる問題です。現時点で幸福の科学について違法だと断定することはしませんが、幸福の科学学園内部での心理操作の実態や構造が明らかになった場合には、たとえば児童虐待のような違法な行為とみなされる可能性もあると思います」
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幸福の科学学園・今年度卒業生の8割が進学・就職を放棄!=大学不認可となった“HSU”へ
学園側は、この進路選択はあくまで生徒の自主性としていますが、果たしてそうでしょうか。


幸福の科学学園中学高等学校HP
これは同学園が発信している進路実績の記録です。
ご覧の通り、同教団の私塾への進路が大学他の進学よりも明らかに価値のある結果として表現されたかたちとなっています。
「進路指導は、生徒の一人ひとりが、自分の将来の生き方への関心を深め、自分の能力・適性等の発見と開発に努め、進路の世界への知見を広くかつ深いものとし、やがて自分の将来への展望を持ち、進路の選択・計画をし、卒業後の生活によりよく適応し、社会的・職業的自己実現を達成していくことに必要な、生徒の自己指導能力の伸長を目指す、教師の計画的、組織的、継続的な指導・援助の過程である」
文部省「進路指導の手引」(現行「キャリア教育の手引き」)
進路指導とは、上記のとおり、学校の教育活動全体を通じて行う、計画的、組織的な教育課程のひとつで、特に中学・高等学校において重要な位置付けにあり、本来その主眼とするところは、生徒の社会的・職業的自立に向けて必要な基盤となる、基礎的・汎用的能力の育成にあります。
進路指導は、学校に課せられた教育課程としての責務であるにも関わらず、それを生徒の自主的選択とは、学園側の責任逃れの詭弁であって、実際は、学園がこの図に端的に示されている価値判断に根ざした教育を、生徒に対して計画的、組織的に、中高一貫を通じて刷り込んだ成果として、生徒の不適切な選択を増長させている実態は、当学園のガイダンス機能の不健全さを露骨に示すもので、強制の有無の違法性を待つまでもなく、学校教育法に定める一条校の要件に照らして、その適格性に重大な欠格事由があることの証と言えます。
そもそも幸福の科学大学の設置が不認可とされたのはいかなる理由であったのか、振り返ってみましょう。




文科省 大学設置・学校法人審議会「幸福の科学大学を『不可』とする理由」

文科省 大学設置・学校法人審議会 「幸福の科学大学(仮称)の審査過程における申請者の不適切な行為について(報告)」
幸福の科学大学が不認可となることなど、まったく当然の帰結でした。
しかし、同学園はこの処分に対して全く反省するどころか、開き直って、あくまで開学を目論み既成事実化を推進しています。そしてその瀬戸際戦略の生贄になっているのが、学園の宣伝として、合格実績を示すために受験し、結局それらの進学を放棄して、私塾への出口指導を受けた生徒たちということです。
幸福の科学学園の教育活動は、生徒の社会的・職業的自立に向けて必要な基盤となる、基礎的・汎用的能力の育成どころか、一般社会との折り合いのつかない幸福の科学という箱庭への囲い込みでしかありません。
実質的には人権問題の域に達していると考えますが、この問題が厄介なのは、現時点で当事者たちにその自覚がないことと、さらに後で気づいた時には、その被害の回復に想像以上の困難が待っていることです。
このことは、布施や永代供養料の返還訴訟等と比にならないくらい、深い社会問題になるでしょう。
中学高校設置に関して、不適切な審議会運営をした行政関係者も含めて、何より学園運営に関わった教団関係者の罪の深さは計り知れません。
こうした実態については、日本脱カルト協会代表理事の西田公昭教授が問題点を指摘しています。
「中高生は、教育という面において大切な時期で、仮に進路に影響する心理操作があったなら、教育を受ける権利や職業選択の自由といった人権に関わる問題です。現時点で幸福の科学について違法だと断定することはしませんが、幸福の科学学園内部での心理操作の実態や構造が明らかになった場合には、たとえば児童虐待のような違法な行為とみなされる可能性もあると思います」
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学園側は、この進路選択はあくまで生徒の自主性としていますが、果たしてそうでしょうか。


幸福の科学学園中学高等学校HP
これは同学園が発信している進路実績の記録です。
ご覧の通り、同教団の私塾への進路が大学他の進学よりも明らかに価値のある結果として表現されたかたちとなっています。
「進路指導は、生徒の一人ひとりが、自分の将来の生き方への関心を深め、自分の能力・適性等の発見と開発に努め、進路の世界への知見を広くかつ深いものとし、やがて自分の将来への展望を持ち、進路の選択・計画をし、卒業後の生活によりよく適応し、社会的・職業的自己実現を達成していくことに必要な、生徒の自己指導能力の伸長を目指す、教師の計画的、組織的、継続的な指導・援助の過程である」
文部省「進路指導の手引」(現行「キャリア教育の手引き」)
進路指導とは、上記のとおり、学校の教育活動全体を通じて行う、計画的、組織的な教育課程のひとつで、特に中学・高等学校において重要な位置付けにあり、本来その主眼とするところは、生徒の社会的・職業的自立に向けて必要な基盤となる、基礎的・汎用的能力の育成にあります。
進路指導は、学校に課せられた教育課程としての責務であるにも関わらず、それを生徒の自主的選択とは、学園側の責任逃れの詭弁であって、実際は、学園がこの図に端的に示されている価値判断に根ざした教育を、生徒に対して計画的、組織的に、中高一貫を通じて刷り込んだ成果として、生徒の不適切な選択を増長させている実態は、当学園のガイダンス機能の不健全さを露骨に示すもので、強制の有無の違法性を待つまでもなく、学校教育法に定める一条校の要件に照らして、その適格性に重大な欠格事由があることの証と言えます。
そもそも幸福の科学大学の設置が不認可とされたのはいかなる理由であったのか、振り返ってみましょう。




文科省 大学設置・学校法人審議会「幸福の科学大学を『不可』とする理由」

文科省 大学設置・学校法人審議会 「幸福の科学大学(仮称)の審査過程における申請者の不適切な行為について(報告)」
幸福の科学大学が不認可となることなど、まったく当然の帰結でした。
しかし、同学園はこの処分に対して全く反省するどころか、開き直って、あくまで開学を目論み既成事実化を推進しています。そしてその瀬戸際戦略の生贄になっているのが、学園の宣伝として、合格実績を示すために受験し、結局それらの進学を放棄して、私塾への出口指導を受けた生徒たちということです。
幸福の科学学園の教育活動は、生徒の社会的・職業的自立に向けて必要な基盤となる、基礎的・汎用的能力の育成どころか、一般社会との折り合いのつかない幸福の科学という箱庭への囲い込みでしかありません。
実質的には人権問題の域に達していると考えますが、この問題が厄介なのは、現時点で当事者たちにその自覚がないことと、さらに後で気づいた時には、その被害の回復に想像以上の困難が待っていることです。
このことは、布施や永代供養料の返還訴訟等と比にならないくらい、深い社会問題になるでしょう。
中学高校設置に関して、不適切な審議会運営をした行政関係者も含めて、何より学園運営に関わった教団関係者の罪の深さは計り知れません。
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