フジテレビ「みんなのニュース・シュザイブ」雑感
注目していたフジテレビ「みんなのニュース」内の「シュザイブ」での教団を扱った特集を視聴しました。
昨日の家宅捜索の事実を、VTRの最初と最後に編集し、とりあえず事実に目を瞑ってはいない姿勢は見て取れました。
しかし、もし家宅捜索の部分が盛り込まれないままの内容であったとしたら、広告主のヨイショとは言わないまでも、公平中立といえば聞こえは良いが、ただの考察批判のない、報道局としての顔の見えない無責任な放送に終始してしまっていたのではと感じなくもありません。
家宅捜索の内容を盛り込むことができて、フジテレビは救われたのではないでしょうか。
ともあれ、胡散臭い祈願の数々もそれなりに紹介されていたし、なにより教祖の霊言は、見た者に等しく失笑と激しい嫌悪感を呼び起こす凄まじい破壊力があるので、それをストレートに放映できた部分は、大いに価値があったと評価したいと思います。

霊言収録風景


プーチン霊言
しかし、私として看過できない最低限でのポイントがいくつかあり、以下にざっと箇条書きにしてみます。
○91年のエルカン宣言の映像を出したのは、大川の立ち位置を示す上で適切であったが、できればコスプレ姿も出すべきであった。
○講談社フライデーへの威力業務妨害について、「一部信者の」という表現であったが、教団からの攻撃指示が事実認定され、教団主導であったと判示されていることを報じていない。
○日本におけるスラップ訴訟の判例となっている山口広弁護士への恫喝訴訟の件がスッポリ抜け落ちている。
○幸福の科学大学の設置認可が5年間のお仕置きというオマケつきで、文科省から不認可にされた事実とその経緯の解説がない。
○さらに、幸福の科学高等学校の生徒の大半が、卒業後その単なる私塾に行く同校の進学指導の実態が明かされておらず、学校の教育実態が教育法令に反する内容であることを告発した週刊誌記事に関する訴訟について、学園側が完全に敗訴している事実に向き合わないまま、東大進学者の実績のみを強調した点は非常に良くない。
○加えて、その私塾への進学問題から、昨年9月に信者青年が祖父祖母を刺殺した河口湖事件についても触れられていない。
○その他に、永代供養料の返還訴訟について、まったく具体性を欠いたコメントで濁したり、教祖の離婚・再婚、女性関係等の倫理的問題も一切スルー。

地方議会における幸福実現党議員の実情

幸福の科学学園での宗教教育の様子


学園生の様子


教祖・教団の野望

公称(自称)と現実の不合理
教団側の取材協力を得てのこの手の企画であるから、広報局がどのような態度で向かってきていたかを想像すれば、上記のような指摘までは酷であって、あの程度の内容で収めるしかない、しがない大人の事情は分からなくもないですが、信者数と当選者が出ない怪について、笑える回答を引き出すことができたのなら、大学不認可の問題くらいは里村に教団の主張を語らせるくらいのことはできたのではないかと残念に思います。
ただし、どのみち今回の番組が教団が期待していたプラスの材料には全く働かずに、タイミングも相まって、その逆のインパクトを与えたことは確かです。
教団を取り上げたこうしたテレビ番組としては、91年にTBSの「報道特集」くらいしか思い浮かびませんが、今回のフジテレビの「シュザイブ」も、その番組と同じ価値は残るでしょう。
今回収集できた映像は、いずれ別の形で資料映像として活かせる日が来ますから。
というわけで、番組への個人的な感想としては、「まっ、こんなところか」という感じです。
そして、二世三世の問題の深さを、改めて最も強く痛感しました。
昨日の家宅捜索の事実を、VTRの最初と最後に編集し、とりあえず事実に目を瞑ってはいない姿勢は見て取れました。
しかし、もし家宅捜索の部分が盛り込まれないままの内容であったとしたら、広告主のヨイショとは言わないまでも、公平中立といえば聞こえは良いが、ただの考察批判のない、報道局としての顔の見えない無責任な放送に終始してしまっていたのではと感じなくもありません。
家宅捜索の内容を盛り込むことができて、フジテレビは救われたのではないでしょうか。
ともあれ、胡散臭い祈願の数々もそれなりに紹介されていたし、なにより教祖の霊言は、見た者に等しく失笑と激しい嫌悪感を呼び起こす凄まじい破壊力があるので、それをストレートに放映できた部分は、大いに価値があったと評価したいと思います。

霊言収録風景


プーチン霊言
しかし、私として看過できない最低限でのポイントがいくつかあり、以下にざっと箇条書きにしてみます。
○91年のエルカン宣言の映像を出したのは、大川の立ち位置を示す上で適切であったが、できればコスプレ姿も出すべきであった。
○講談社フライデーへの威力業務妨害について、「一部信者の」という表現であったが、教団からの攻撃指示が事実認定され、教団主導であったと判示されていることを報じていない。
○日本におけるスラップ訴訟の判例となっている山口広弁護士への恫喝訴訟の件がスッポリ抜け落ちている。
○幸福の科学大学の設置認可が5年間のお仕置きというオマケつきで、文科省から不認可にされた事実とその経緯の解説がない。
○さらに、幸福の科学高等学校の生徒の大半が、卒業後その単なる私塾に行く同校の進学指導の実態が明かされておらず、学校の教育実態が教育法令に反する内容であることを告発した週刊誌記事に関する訴訟について、学園側が完全に敗訴している事実に向き合わないまま、東大進学者の実績のみを強調した点は非常に良くない。
○加えて、その私塾への進学問題から、昨年9月に信者青年が祖父祖母を刺殺した河口湖事件についても触れられていない。
○その他に、永代供養料の返還訴訟について、まったく具体性を欠いたコメントで濁したり、教祖の離婚・再婚、女性関係等の倫理的問題も一切スルー。

地方議会における幸福実現党議員の実情

幸福の科学学園での宗教教育の様子


学園生の様子


教祖・教団の野望

公称(自称)と現実の不合理
教団側の取材協力を得てのこの手の企画であるから、広報局がどのような態度で向かってきていたかを想像すれば、上記のような指摘までは酷であって、あの程度の内容で収めるしかない、しがない大人の事情は分からなくもないですが、信者数と当選者が出ない怪について、笑える回答を引き出すことができたのなら、大学不認可の問題くらいは里村に教団の主張を語らせるくらいのことはできたのではないかと残念に思います。
ただし、どのみち今回の番組が教団が期待していたプラスの材料には全く働かずに、タイミングも相まって、その逆のインパクトを与えたことは確かです。
教団を取り上げたこうしたテレビ番組としては、91年にTBSの「報道特集」くらいしか思い浮かびませんが、今回のフジテレビの「シュザイブ」も、その番組と同じ価値は残るでしょう。
今回収集できた映像は、いずれ別の形で資料映像として活かせる日が来ますから。
というわけで、番組への個人的な感想としては、「まっ、こんなところか」という感じです。
そして、二世三世の問題の深さを、改めて最も強く痛感しました。
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