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不幸はこうして始まった。

現在の日本では、世に名の知られている団体ばかりでなく、想像以上に実に多くのカルトが存在しています。
教祖(グル)がいて、信者がいれば、その最小単位からカルトは成立しますが、泡のごとく湧いては消えていく有象無象のカルトの中から、それなりに集団化し、宗教法人格を取得するまでに増殖するものが現れてきます。

それは、さまざまな要素にわたる不幸な巡り合わせが生じさせるもので、幸福の科学も、そんなカルトのひとつなわけですが、このカルトの軌跡について記すとき、煎じ詰めると2つの重要なポイントに始まると考えられます。

ひとつは父親の存在。
宗教、心霊好きな父親が、息子に起こった異言を高級霊の霊言と思い込んだこと。

そして次に、教団No.2として長く運営に関わっていくこととなる前妻の大川きょう子との出会いです。
この似た者同士(但し、同質ではない)の共鳴が、不幸を加速させました。

大川は自身の結婚式のスピーチで、二人の馴れ初めについて語っています。

「実は私自身が結婚をしますことは、今から一年以上前からすでにわかっていたわけであります。もちろん数々の本を出して人類の未来であるとか、あるいは皆様方の将来のビジョンについて説いている私でありますから、自分の未来がわからなければ、これは商売上がったりでございます。そういうことでわかっていたわけでございます。だいたい去年の春頃にはわかっていたわけであります。(中略)

まあ結婚することはわかっていたのでありますが、相手が出て来ないという状況がしばらく続き、いつ出て来るのかなと待っていたわけであります。(中略)

私の場合には出る時にはポコッと棚ぼた式に落ちてくるに違いないと思っておりました。おそらくそうなるであろうと思っていたら、その通りにやがてなってくるわけであります。そして十一月研修の終了認定試験というのを皆さん出されたと思いますが、それらの採点をしていたんですが、まあ木村恭子という名前で書いた答案があったわけですが、ここあたりでそろそろビビッときはじめたのであります。これはちょっと不思議な感じがしたんです。普通じゃないという感じがしたんで、秘書室長をしている原さんに、この人どういう人か調べてくれということで私はお願いしたのであります。」
「新時代の結婚観」 (月刊誌1988年5月号より抜粋)


そして、そのビビッときた答案がコレです。
(複写の状態が悪く、最初の行が欠落し無記名ですが、筆跡と内容から該当の文書であると判断できます)

恭子レポート1

恭子レポート2

楽しく有意義な3日間でした。
特に1日めのディスカッションでは、美しい人生体験を積まれたおば様方にアドバイスをいただいて、私の小さな悩みをといていただきました。
本当に実体験から来る言葉って重いのですねぇ。
私は東大生だから、そこらの人よりは頭がいいだろうと思っていましたが、とんでもありません。
皆様の貴重な体験なくして、私の答えはなかったのだと、先を歩いて下さる方のいることに感謝のおもいがわくばかりです。

最終日の希望の科学講義、とても素敵でした。
とても1日めの講義を同じ方のなさっていることだとは思えませんでした。
先生って本当にお話が上手ですね。シェイクスピアの12夜をみているより楽しかったです。
あんまり笑って笑って、今一つ、内容がつかみきれていないようなので、カセットがでたら、いちはやくかって、きき直してみたいと思っています。

思えば、私が先生を初めて拝見したのは、9月の中級セミナーの時です。
その数日前に、会員番号が届き、あわてて申し込んで、いったいどんな方がでてくるのだろうと楽しみにしていました。
あの時は本当に、お若いのでびっくりしたのですが、正直いって、私の趣味にはあわなくて、本当に一瞬なのですが、脱会しようかなぁとも思いました。
(あさはかな女で申し訳ございません)。

ところが第4回の講演会に参加して、先生の迫力に圧倒されて、涙がポロポロでてきました。私はなんておろかだったのだろう。
この世では、大川先生のように、みかけは20点でも、中身は90点も100点もいく人間がいるんだと、今まで男性に対して残酷だった自分を反省させられました。

ところがです。11月研修に行ったら、大川先生が素敵で素敵で、素敵にみえて仕方がないのです。非の打ちどころがない。
クラークゲーブルか 大川隆法かといわれても、私は大川隆法をといいます。
私は実感いたしました。男は中身です。中身さえよければ、相手のみる目っていくらでもちがってくるんですね。
でも今はかえって心配なんです。先生がこんなに素敵にみえてしまったら、私の永遠の人が眼の前にあらわれた時に、見劣りしてしまって困るんじゃないかと心配です。

まぁ、冗談半分にかいてまいりましたが、研修会後の私の様子をお知らせしたいと思います。
はっきりいって、おかしいんですよね。これが・・・。
火曜日に私は大学の図書館で予習しておりました。ところが英文をよみながら、涙がポロポロ、ポロポロ流れてきて、文が頭にはいらないのです。
あまりにもみっともなくって、そそくさと家に帰ってまいりました。
その後も 日蓮さんの霊言集をよんだりしながらすごしていると、また涙がこみあげてくる。
お掃除して体を動かして気をまぎらわそうとしたら、突然霊言集の中の一問が頭にうかんで、ドッと泣き崩れてしまう。
次の日、原先生のめいそう教室に行き、同室だった濱名さんとバッタリあい、「あそこは今思うと天上界だったのよね」といわれ、がく然としました。

どうやら、私はまだ地上におりてこれないようなのです。
涙をポロポロ流しながら、幸せで幸せで仕方がないのです。
どうして幸せなんでしょうね。わかりません、私には・・・。

本当にとりとめもないことをかきつづってしまいましたが、私の感動をわかっていただけたでしょうか。
先生、3日間本当にありがとうございました。
これから私は、自分がどうやって地上におりていくのか不安なのですけれども、今はとにかく至福の時に感謝したいと思います。
(1987年11月研修~木村恭子から大川への研修レポート)


当時、こうした研修会レポートは採点され、優秀答案は月刊誌に掲載されていました。
皆が真剣に取り組む中、大川はこの答案には果たして何点つけたのでしょうか?

確かに“普通”じゃありません。
そこは同意できます。
しかし、これが待っていた運命の人だとビビッときた方も“普通”じゃありません。

この後、神前で誓いを立てて結婚した二人ですが、泥沼の離婚劇を繰り広げて、今では他人の関係に。

夫は脅されて結婚したなどと言って信者を動員して妻を呪詛させ、妻は夫の不貞と幼児プレイを暴露して反撃し、数年間のダンマリを引き換えに高額の口止め料をせしめて夫婦の清算終了と、今となっては両者にとっても、これが不幸の始まりに他ならないのでしょうが、結局どちらの態度にも、自分たちが振り回した人々への謝意は微塵も示されませんでした。

このカルトによって、
家族を引き裂かれた人。
社会的信用を失った人。
経済的破綻に追い込まれた人。
絶望して自ら命を断ってしまった人。

多くの人々にとっての「幸福の科学」という不幸は、ありのまま、ご覧の通りの、かくもフザけたものから始まったのです。

(参考リンク)
記事中に抜粋した大川結婚式スピーチ全文含む関連記事ほか

したらば資料集2スレッド>>116より
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お詫びとお礼

アルゴラブはん、すんまへん。
事後報告になってしまいましたがこの記事、わてのブログで使わせてもらいました。

きょう子のレベル、オーカワのレベル
http://sanpole.blog.fc2.com/blog-entry-415.html
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土矢浩士(ハンドルネーム:アルゴラブ)

Author:土矢浩士(ハンドルネーム:アルゴラブ)
セクトの犠牲者である家族と個人を支えるネットワーク
「RSFI MAIKA」代表

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