クラウドファンディング目標達成への御礼

ジャーナリストの藤倉善郎氏が、取材目的で幸福の科学の一般公開施設に立ち入ったことが建造物侵入に問われている裁判の一審は、去る3月15日の東京地裁において、執行猶予付き有罪(罰金刑)というかたちで判決が言い渡されました。
東京地裁は、幸福の科学側の問題を指摘しながらも、深い緻密な議論を忌避し、形式的な建造物侵入の建前だけ採用する近視眼で臆病な態度によって、後は高裁に丸投げしたような格好と言えましょう。藤倉善郎氏と弁護団は、直ちに控訴を表明しており、今後は高等裁判所に舞台を移すことになります。
一方、藤倉氏支援のために開始されたクラウドファンディングは、終了期限の5日前に目標額を達成し、その後も伸び続けるような勢いで4月16日に大団円を迎えました。
幸福の科学内では、伝道や献本、またイベント動員や植福(布施)のノルマの期限が迫ると、総合本部からの「必勝必達」煽りが繰り返され、常識外れのバカみたいな目標が課され続けた結果、やがて根拠のない “決意”ベースの数字がバブル計上されるようになり、見せかけだけの大成功のお祭りムードの陰で、活動信者らが自腹をきって辻褄合わせをするようなみっともない文化が定着していきましたが、今回のクラウドファンディングのように、意思のある一人一人の浄財による地に足ついた成功には、真の喜びや感動があるものです。
この辺りは、すっかり愚鈍化して現実と虚構の区別のつかなくなったカルト宗教の構成員には、もはや一生理解できないところでしょう。
目標額の達成もさることながら、コレクターに名を連ねられた方々の様子を見ていると、これまで幸福の科学の問題に積極的に関わって来られた方々以外からの支援の拡がりも伝わってきます。
今回の裁判は、幸福の科学そのものが原告ではなくて、教団が自分たちにとって目障りなジャーナリストを排除したいという企みから、虚偽の申告を用いて公権力を動かしている構図ではありますが、いかに検察の陰に隠れていようとも、裁判が進むにつれて、そもそもの原発巣たる幸福の科学というカルトに注目が集まり、その陰湿で悪徳な実態への理解が自ずと促進され、世の中に幸福の科学への嫌悪感と警戒心が一層定着することこそ、真の意味での目標であり成果と言って良いだろうと思います。
ここにクラウドファンディングにご参加くださった有志の皆様へ、関係者の一人として心からの感謝を申し上げますと共に、この取材・報道の自由がかかった裁判の勝訴のみならず、幸福の科学のような破壊的カルトの社会からの駆逐を目ざして、今後も注目ご支援を賜りたく思います。
闘いは始まったばかりです。
【関連リンク】
目標額を突破した藤倉善郎氏のコメント
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