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「幸福の科学」という社会病理の構造

昨年の清水富美加の信仰告白と出家騒動から始まり、今年は教祖の長男である大川宏洋の教団脱会と親子の絶縁宣言と、「幸福の科学」大川隆法の界隈では極端な出入りが激しく、これらの象徴的な事例が社会に与えたインパクトが、結果的にセクトの二世という存在が抱える問題をクローズアップさせることになった側面は否定できないと思います。

個人的にも、かつて関町公園や矢島町郷土資料館の広場を、手を引いて散歩した泣き虫の少年が、紆余曲折の末に、ようやく自己決定権を取り戻した様子は、見ていて感慨深いものがあります。

センセーショナルで、ややエンタメ部門な扱いからスポットが当たることとなったセクト二世の問題ですが、決して今に始まったことではなく以前から存在していました。私自身が、こうした親の信仰が子供の人生に与える甚大な影響について漠然と意識したのは、1985年6月に起こったエホバの証人信者の父親が事故に遭った子供への輸血を拒否した事件がきっかけでしたが、ニュースにならなくても、ずっと昔からセクトの数だけ様々な問題があったはずです。


「幸福の科学」も立宗から30年になり、そうした年回りに至ったということでしょう。私が1993年に幸福の科学を脱会した頃でも、既に支部には親に連れられてやってくる子供たちが大勢いて、子供を囲い込むための書籍も出版され始めていましたから、この子たちの行く末は果たしてどうなるのか、当時から将来に対して一抹の不安を残したままでいました。それが今日、危惧していた以上のかたちで深刻化しています。

そんな中、「ハーバービジネスオンライン」で、『短期集中連載・幸福の科学という「家庭ディストピア」』というシリーズが連載されました。

ネットメディアの記事としては、異例とも言えるボリュームで、「幸福の科学」が拡散する二世問題と、さらに「幸福の科学」というセクトそのものの根源にまで触れた、濃密な本格的論考です。

分量もさることながら、内容的にも、読者の側にも相応の胆力を要求するものですが、セクトの問題も二世の問題も、上っ面だけの理解では本質に至れないことの証明として、是非じっくりと腰を据えてご覧頂ければと思います。

HBO1
HARBOR BUSINESS Online 2018.12.18
幸福の科学という「家庭ディストピア」1
「終わりなきカルト2世問題の連鎖」


HBO2
HARBOR BUSINESS Online  2018.12.19
幸福の科学という「家庭ディストピア」2
「子どもたちを振り回す「2世」という鎖」



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コメント

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うーん

幸福の科学は確かに殺人を犯したり、2世信者(子供)が虐待される宗教とはゆえまへん。

ホンでも「2世信者(子供)が不幸になる宗教」やテ断言でけます。不幸のレベルは軽重おますが、「幸福になるコトはない」テ断言でけるんだす。

嘘やゆうんやったら幸福の科学職員や信者で、日本国民から、あるいは海外から尊敬されとる人を挙げておくれやす。たとえば職員で、発言が国内・海外のマスコミに取り上げられるヒトはいてまっか?
プロフィール

土矢浩士(ハンドルネーム:アルゴラブ)

Author:土矢浩士(ハンドルネーム:アルゴラブ)
セクトの犠牲者である家族と個人を支えるネットワーク
「RSFI MAIKA」代表

日本脱カルト協会
「JSCPR」会員

当ブログへようこそ。
「幸福の科学」の問題を中心に、セクトについて考えていきます。

ご相談等の場合は、リンク先頭の「RSFI MAIKA公式ホームページ」のコンタクトよりご連絡ください。

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