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コミック連載『「神様」のいる家で育ちました』のご紹介

現在、集英社「よみタイ」にて、『「神様」のいる家で育ちました〜宗教2世な私たち』という漫画の連載が続いています。

「神様」のいる家で育ちました

この連載は、『生まれながらに、親の信仰する宗教の教えのもとに暮らすことを強いられる「宗教2世」の子どもたち。教えにもとづく独特な生活、信仰が前提条件となる親子関係、集団生活の中での葛藤……。さまざまな苦悩の中で成長した宗教2世たちが、大人になり、自分自身の生き方を模索していく姿を描く』というコンセプトで、毎月第4水曜日更新。

そして2022年1月現在、その第5話として、1人の幸福の科学の脱会2世の姿も描かれました。

このシリーズの漫画家は菊池真理子さん

著者について、本編を読む前に詳しく知らないでいましたが、菊池さんご自身も、アルコール依存症の父と宗教に傾倒する母という家庭環境の中で、無自覚に囚われて育った経験をお持ちでした。

それが「酔うと化け物になる父がつらい」や「毒親サバイバル」等の著作に繋がっていて、背景を知ってから本編を読み返してみると、この企画も同様の動機によって支えられていることが改めて伝わってきます。

そして、当事者の2世ご自身による直接の手記とはまた別のかたちで、こうした真摯な共感を寄せられる他者の視点による表現が、きっと2世問題の理解促進に向けて一般社会とのより良い橋渡しの働きを成し遂げていくのだろうなという感慨を強くしました。

【参考記事リンク】著者の菊池さんについて

家という密室でまかり通る「おかしなルール」14歳で母が自死した菊池さんの場合
東京経済オンライン2018.10.7

家族の絆を美化する「毒親ポルノ」の怖いワナ「まだ親を許せないの?」は言葉の暴力だ
東京経済オンライン2018.10.14


昨年9月にスタートして月1話の更新できている連載は今後も継続される様子で、Webで多くの方が読めるのは有難いことですが、反面で時間の経過とともに氾濫する情報の中に流されてしまう部分もあるので、個人的にはいずれ紙ベースでの出版も期待したいところです。

とりあえず、一連の掲載にアクセスし易い場があっても便利かと、こちらにまとめておくことにしました。

体験の当事者の方が、その来し方について語ることは、溜め込んでいたものの解放であると同時に、時としてフラッシュバックを伴う辛い作業だと思います。

安易に「共感」という言葉を使えないほど苛酷な体験もあります。それらが酷いことは言うまでもないことですが、何より被害者の心を傷つけるのは、長い年月に渡って静かに続けられる真綿で首を締めるようなコミュニケーションパターンではないかと考えられます。

そうして私はこの連載の中に、その解明の糸口を探そうとするものではありますが、ただし自戒を込めて、事例として理解しようとするその前に、まずこれらが全てひとりひとり別々の血の通った人間の切実な想いとして、「頭」ではなく「心」、“気持ちで読む”ことを、くれぐれも忘れずにありたいと思います。


『「神様」のいる家で育ちました〜宗教2世な私たち』エピソードラインナップ

第1話 2021.9.22
学校行事にイベント、恋愛……すべては「破滅への道」と禁じられた俺の15年間


第2話 2021.10.28
「手かざし」すれば薬は不要? 苦しみ続けた僕が選んだ生き方


第3話 2021.11.24
「お前はサタンだ!」優しかった両親が豹変……恋愛すると家族全員が地獄に落ちると育てられた「神の子」


第4話 2021.12.22
神様は信じてる、でも……厳格なプロテスタント一派の教えに感じた「違和感」


第5話2022.1.26
母の期待に応えたい……宗教高校一期生として過ごした女性の告白

↑2022.2.1現在、第5話は幸福の科学の例によって異常な恫喝のため配信停止中。

↑2022.2.10現在、その他のエピソードも突然公開停止に。集英社からの説明は皆無。

↑2022.2.10その後「よみタイ」サイトに集英社が経緯の説明文を投稿。ビックリ仰天のお粗末なロジックで、社会問題に向き合わない腰抜け出版社であることが明らかに。



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プロフィール

土矢浩士(ハンドルネーム:アルゴラブ)

Author:土矢浩士(ハンドルネーム:アルゴラブ)
セクトの犠牲者である家族と個人を支えるネットワーク
「RSFI MAIKA」代表

日本脱カルト協会
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