幸福の科学は見栄に始まりウソに終わる ②
1991年9月2日に始まるフライデー編集部への電話・FAX攻撃や講談社への突撃については、教祖の大川隆法の指示のもと総合本部内で企画立案され、東京都下の会員に8月末の時点で既に下知されていた。しかし事前に何も知らされていなかった善川は、テレビニュースで騒ぎを知って驚き、「幸福の科学を潰す気か!!」と怒って本部に電話をしてきた。
そして再三にわたって息子と話をさせろと迫ったが、大川がそれを忌避してほったらかしにしていたので、10月になって善川は本部の制止を振り切り、男性秘書1名を伴って上京を強行した。
しかしそれでも、大川は早稲田の仮屋に引き籠って接触を避け続けて、本部は善川を都内の拠点をたらい回しにしてやり過ごし、無駄を悟った善川は中野富士見町でのサービス部結成式で挨拶した後、すごすごと徳島に帰って行ったという経緯がある。
この文書は顧問と同行した秘書役の植田がまとめたもので、大川は善川を避けて終始接触を持たなかったものの、善川が徳島に帰郷後に本部の秘書経由でこの報告を受け、善川が何を見聞していったのか確認していたという。

10月22~23日 顧問先生ご上京ご面談リポート
【10月22日(火)】<福住ご訪問>
●指導局・国際局 国際局千色課長
・海外会員1020~1030名(ほとんど日本人、日系人)
・韓国は日本人が2名で残りは韓国人
指導局小西課長
・指導局の主な仕事
学習ノートの作成
天使の学校講義用レジュメ作成
書籍作成中(イラスト入りの簡単なもの)
講師用テキスト(時事問題に関して)
セミナー受験前の学校開催予定

●月刊誌・書籍・エスカレント編集局 中川課長
・エスカレントに4次元、5次元対象のやさしい内容を入れる。
●事務センター 猿谷センター長
・事務センターは99名
・100台近いパソコンを使用し、オンラインシステムにしている
・電話受付が会のアンテナ役
・会員相談室は南原部長、伊澤部長、甲斐部長。相談は有料で植福をしてもらう。
・勝屋室長へ情報提供(勝屋室長から主宰先生へご報告)
丸山課長補佐
・情報システム課の仕事内容 財務、経理のバランスシート等
増沢課長
・サービス課は82名。
・月刊誌個別ふれあい配布を11月より段階的にスタート(月刊誌を支部に送り、支部の方が直接配布していくという方式。この配布方式を会員の掘り起こし、書籍販売のアップに結びつける。)

【10月23日(水)】<紀尾井町総合本部ご訪問>
●財務局、総務局、広報宣伝局 貴美島局長
・今、コスト意識が大事であり、今後コスト意識の教育をしていかねばならない。
・250名の人間を支部に出す。
・講談社との問題について反対した理由
今は他とトラブルを起こす時期ではない。それだけの体力がまだついていない。いきなり、実力行使をするよりは法廷で争うほうが良い。講談社とはどこかで手を打ったほうがいいのではないかという気持ちがある。
・当会で一番欠けている点は理念を実施段階までかみ砕いて降ろしていない点。理念を直接降ろしすぎている。
・職員の教育がまだ出来ていない。人間を出せば解決出来る問題ではない。量の問題ではなく、質の問題として認識すべき。
・今、一番の問題は30億の本の在庫である。
・熱心であり、且つ経営センスのある方が必要である。
・160万部の月刊誌の問題については、回収は出来ないという考え。えまきと同じ使い方をするべき。

●総務局 高橋経営計画室長
・上から下へ行くまでに、伝えたことのすり替えが起きている。心が通じ合うようなものが今はない。責任を全部、他人のせいにしている。
・伝えていくときの創意工夫がなく、また創意工夫をしてはいけないと思ってストレートに降ろしている。自己消化が十分出来ていないままに伝えている。
・職員1000名のうち、300名以上の配置換えを実施。
・当会の毎月の経費の内訳
人件費4億 家賃3億 諸経費3億 合計10億
これに対し、収入は7億~8億。この状況に対し、①経費削減、②収入倍増にする。
・拠点に関しては、発展の為に一時撤退を行う。
・3百数十名が支部に出ると能力の逆転現象が起こる可能性が高いので下意の意見を吸い上げるルートが必要になる。(情報パイプの構築化)
・会員情報でカルテに当たるものを作りたい。書籍カルテ等を作成し、会員へのサービスに使用していく。

●出版局 関本経理課長
・出版の経営健全化を目標にしている。広報費を抑えれば、次回の決算には黒字へ変わる。
・地方本部ごとの書籍普及をチェック出来るようになった。現在支部に14億の在庫、本部(出版)に20億円の在庫がある。
笠松流通管理課長
・必要なものを必要なだけ売るということが大事。無駄な在庫を作らないということにエネルギーを注いでいきたい。
斉藤統括部長
・今、割賦販売を進めようとしている。全冊揃える運動に貢献できる。
●推進局 江夏ミラクル資金推進室次長
・これからは4次元、5次元の大衆布教へ入っていく。
・新経済人クラブで月に一度集まっている。首都圏でスタート。中部では大正会という経済人のサークルをやっている。
・老人への伝道はビデオがいいのではないか。
まず、文書の中の事柄について少し補足しておきたい。
①「月刊誌個別ふれあい配布」・「160万部の月刊誌の問題」について。
担当者が休眠会員の掘り起こしや販促に繋げる目的を強調しているが実際は違う。
当時の月刊誌は定期刊行物の認可を受けた第三種郵便物として各個へ直接配達されていたのだが、100万人の真偽を確かめようとする一部のマスコミが、月刊誌の印刷業者と発送代行業者に取材をかけてきて実態が暴かれそうになった。
目をつけられたのは、月刊誌の印刷部数と発送先の件数で、その辻褄合わせに公称に基づく無駄な月刊誌を印刷し続ける一方、郵送を止め各支部にまとめて送り付けて捌かせるという形に急遽変更する必要が生じたわけだ。
ちなみに、この策を考えて指示したのは当時の主宰補佐の恭子で、郵送費の節減にもなると大川は前妻の采配を評価していた。
②「30億の本の在庫」・「支部14億、本部20億円の在庫」について。
30数億の在庫のうち大半が、大伝道の戦略書籍とされた「アラーの大警告」と「ノストラダムス戦慄の啓示」の大川の予言書。けれども予言は当たらず、販売も伸びすに完膚なきまでに打ちのめされた。これに架空の会員の月刊誌の差分が重く圧し掛かってくる。
当時、出版に親しい職員のカップルがいて、倉庫を見に行った際のショックを吐露していたが、認知的不協和に晒された2人はこの年の内に揃って職員を辞め、ひっそりと去って行った。
③「講談社との問題について反対した理由」について
フライデー攻撃に反対した幹部は少数いたが、おそらくこの人物について知る人は少ないと思う。他の役員と違った雰囲気で野暮ったいところがなく、この時期は大川とよく昼食を共にしていたという話も記憶している。ただ、職員朝礼の際に行う法語唱和の場面で見かけたことがないと言う職員もいて、ビジネスライクで不思議な印象があった。
「経営センスのある方が必要」という下りは、実質的に大川にセンスがないと言っているのに等しく、実はこの時期すでに見下していたのではないかと考えている。
④「割賦販売・全冊揃える運動」・「ミラクル資金推進」について
これらは当ブログで扱ったことがある。詳しくは以下ご高覧願いたい。
「広告に偽りあり」
「植福が誘う大川隆法のディストピア」
さて、ここ最近は大川と後妻の紫央が霊言を用いて職員をこき下ろす展開になっているようで、その流れに便乗して信者でさえも公然と教団批判を口にする場面を目にすることが多くなった。
自分しか愛していない大川にとっては、妻も実子も最後はスケープゴートとしての価値しか持っておらず、教団の混乱衰退ぶりに対する信者の不信感のガス抜きに、今回再び職員を生贄にし始めた状況だ。
職員に責任転嫁することは容易いだろう。96年以降の大川の引き籠りについても、信者管理データベース「ELIS(El Cantare Information System)」の稼働によって実態に気付いてショックを受けたことが原因とされ、その際にきょう子は「大川を裸の王様にしたのはあなた方です」と職員に帰責している。
だが、ご覧の通り91年の時点で既に裸の王様になっていて、それは取りも直さず、世間知らずの大川の短気と状況判断の誤りが招いた危機による、全てがその損失補償のための混乱であって、それらを姑息な虚偽申告によって覆い隠したまま、ミラクル計画からビックバン計画まで拡張路線を推し進めたのだから、明らかに白々しく都合の良いすり替えと言うほかない。
幸福の科学は、世界人類ユートピア化をスローガンに掲げ救世事業を推進する宗教団体だったはずという前提に立つと、この文書のエッセンスが地味に利いてくると思われる。
そして、教団の表の顔と裏の顔。著しい言行不一致と、問題点やドタバタぶりが昔も今もたいして変わらず、まるで進歩がないことが分かるだろう。
「上から下へ行くまでに、伝えたことのすり替えが起きている。心が通じ合うようなものが今はない。責任を全部、他人のせいにしている。」と語る室長の言葉に表れているように、それまであったものがこの時期に消失し、以降これまでずっと定着しているということだ。
フライデー攻撃に反対した幹部や職員と同様に、その後の様々な事業に対しても、唯々諾々と受けるばかりのアイヒマンが幅を利かせる中にありながら、毅然として意見を進言した者が少なからず存在していたはずだ。それでも結果的に今日の有様になりさらばえたのは、何より教団の人事と意思決定を掌握している大川隆法の責任以外にありえない。
古来より世間一般では、同じ構造の失敗を繰り返すような者を「莫迦(バカ)」という。幸福の科学は、大川隆法という無類の「莫迦」の見栄から始まってウソに終わるのだ。
体裁を繕おうとする動機から、組織防衛という大義名分を建前にウソが正当化され常態化する。組織のためという一見それらしい理由でも、隠蔽体質は必ず集団を腐らせ、構成員に歪みを生じさせていく。その変化に鈍感にならずに詭弁を拒否するところから、最初に求めていたはずの精神の自由、独立自尊が始まるのではないだろうか。
そして再三にわたって息子と話をさせろと迫ったが、大川がそれを忌避してほったらかしにしていたので、10月になって善川は本部の制止を振り切り、男性秘書1名を伴って上京を強行した。
しかしそれでも、大川は早稲田の仮屋に引き籠って接触を避け続けて、本部は善川を都内の拠点をたらい回しにしてやり過ごし、無駄を悟った善川は中野富士見町でのサービス部結成式で挨拶した後、すごすごと徳島に帰って行ったという経緯がある。
この文書は顧問と同行した秘書役の植田がまとめたもので、大川は善川を避けて終始接触を持たなかったものの、善川が徳島に帰郷後に本部の秘書経由でこの報告を受け、善川が何を見聞していったのか確認していたという。

10月22~23日 顧問先生ご上京ご面談リポート
【10月22日(火)】<福住ご訪問>
●指導局・国際局 国際局千色課長
・海外会員1020~1030名(ほとんど日本人、日系人)
・韓国は日本人が2名で残りは韓国人
指導局小西課長
・指導局の主な仕事
学習ノートの作成
天使の学校講義用レジュメ作成
書籍作成中(イラスト入りの簡単なもの)
講師用テキスト(時事問題に関して)
セミナー受験前の学校開催予定

●月刊誌・書籍・エスカレント編集局 中川課長
・エスカレントに4次元、5次元対象のやさしい内容を入れる。
●事務センター 猿谷センター長
・事務センターは99名
・100台近いパソコンを使用し、オンラインシステムにしている
・電話受付が会のアンテナ役
・会員相談室は南原部長、伊澤部長、甲斐部長。相談は有料で植福をしてもらう。
・勝屋室長へ情報提供(勝屋室長から主宰先生へご報告)
丸山課長補佐
・情報システム課の仕事内容 財務、経理のバランスシート等
増沢課長
・サービス課は82名。
・月刊誌個別ふれあい配布を11月より段階的にスタート(月刊誌を支部に送り、支部の方が直接配布していくという方式。この配布方式を会員の掘り起こし、書籍販売のアップに結びつける。)

【10月23日(水)】<紀尾井町総合本部ご訪問>
●財務局、総務局、広報宣伝局 貴美島局長
・今、コスト意識が大事であり、今後コスト意識の教育をしていかねばならない。
・250名の人間を支部に出す。
・講談社との問題について反対した理由
今は他とトラブルを起こす時期ではない。それだけの体力がまだついていない。いきなり、実力行使をするよりは法廷で争うほうが良い。講談社とはどこかで手を打ったほうがいいのではないかという気持ちがある。
・当会で一番欠けている点は理念を実施段階までかみ砕いて降ろしていない点。理念を直接降ろしすぎている。
・職員の教育がまだ出来ていない。人間を出せば解決出来る問題ではない。量の問題ではなく、質の問題として認識すべき。
・今、一番の問題は30億の本の在庫である。
・熱心であり、且つ経営センスのある方が必要である。
・160万部の月刊誌の問題については、回収は出来ないという考え。えまきと同じ使い方をするべき。

●総務局 高橋経営計画室長
・上から下へ行くまでに、伝えたことのすり替えが起きている。心が通じ合うようなものが今はない。責任を全部、他人のせいにしている。
・伝えていくときの創意工夫がなく、また創意工夫をしてはいけないと思ってストレートに降ろしている。自己消化が十分出来ていないままに伝えている。
・職員1000名のうち、300名以上の配置換えを実施。
・当会の毎月の経費の内訳
人件費4億 家賃3億 諸経費3億 合計10億
これに対し、収入は7億~8億。この状況に対し、①経費削減、②収入倍増にする。
・拠点に関しては、発展の為に一時撤退を行う。
・3百数十名が支部に出ると能力の逆転現象が起こる可能性が高いので下意の意見を吸い上げるルートが必要になる。(情報パイプの構築化)
・会員情報でカルテに当たるものを作りたい。書籍カルテ等を作成し、会員へのサービスに使用していく。

●出版局 関本経理課長
・出版の経営健全化を目標にしている。広報費を抑えれば、次回の決算には黒字へ変わる。
・地方本部ごとの書籍普及をチェック出来るようになった。現在支部に14億の在庫、本部(出版)に20億円の在庫がある。
笠松流通管理課長
・必要なものを必要なだけ売るということが大事。無駄な在庫を作らないということにエネルギーを注いでいきたい。
斉藤統括部長
・今、割賦販売を進めようとしている。全冊揃える運動に貢献できる。
●推進局 江夏ミラクル資金推進室次長
・これからは4次元、5次元の大衆布教へ入っていく。
・新経済人クラブで月に一度集まっている。首都圏でスタート。中部では大正会という経済人のサークルをやっている。
・老人への伝道はビデオがいいのではないか。
まず、文書の中の事柄について少し補足しておきたい。
①「月刊誌個別ふれあい配布」・「160万部の月刊誌の問題」について。
担当者が休眠会員の掘り起こしや販促に繋げる目的を強調しているが実際は違う。
当時の月刊誌は定期刊行物の認可を受けた第三種郵便物として各個へ直接配達されていたのだが、100万人の真偽を確かめようとする一部のマスコミが、月刊誌の印刷業者と発送代行業者に取材をかけてきて実態が暴かれそうになった。
目をつけられたのは、月刊誌の印刷部数と発送先の件数で、その辻褄合わせに公称に基づく無駄な月刊誌を印刷し続ける一方、郵送を止め各支部にまとめて送り付けて捌かせるという形に急遽変更する必要が生じたわけだ。
ちなみに、この策を考えて指示したのは当時の主宰補佐の恭子で、郵送費の節減にもなると大川は前妻の采配を評価していた。
②「30億の本の在庫」・「支部14億、本部20億円の在庫」について。
30数億の在庫のうち大半が、大伝道の戦略書籍とされた「アラーの大警告」と「ノストラダムス戦慄の啓示」の大川の予言書。けれども予言は当たらず、販売も伸びすに完膚なきまでに打ちのめされた。これに架空の会員の月刊誌の差分が重く圧し掛かってくる。
当時、出版に親しい職員のカップルがいて、倉庫を見に行った際のショックを吐露していたが、認知的不協和に晒された2人はこの年の内に揃って職員を辞め、ひっそりと去って行った。
③「講談社との問題について反対した理由」について
フライデー攻撃に反対した幹部は少数いたが、おそらくこの人物について知る人は少ないと思う。他の役員と違った雰囲気で野暮ったいところがなく、この時期は大川とよく昼食を共にしていたという話も記憶している。ただ、職員朝礼の際に行う法語唱和の場面で見かけたことがないと言う職員もいて、ビジネスライクで不思議な印象があった。
「経営センスのある方が必要」という下りは、実質的に大川にセンスがないと言っているのに等しく、実はこの時期すでに見下していたのではないかと考えている。
④「割賦販売・全冊揃える運動」・「ミラクル資金推進」について
これらは当ブログで扱ったことがある。詳しくは以下ご高覧願いたい。
「広告に偽りあり」
「植福が誘う大川隆法のディストピア」
さて、ここ最近は大川と後妻の紫央が霊言を用いて職員をこき下ろす展開になっているようで、その流れに便乗して信者でさえも公然と教団批判を口にする場面を目にすることが多くなった。
自分しか愛していない大川にとっては、妻も実子も最後はスケープゴートとしての価値しか持っておらず、教団の混乱衰退ぶりに対する信者の不信感のガス抜きに、今回再び職員を生贄にし始めた状況だ。
職員に責任転嫁することは容易いだろう。96年以降の大川の引き籠りについても、信者管理データベース「ELIS(El Cantare Information System)」の稼働によって実態に気付いてショックを受けたことが原因とされ、その際にきょう子は「大川を裸の王様にしたのはあなた方です」と職員に帰責している。
だが、ご覧の通り91年の時点で既に裸の王様になっていて、それは取りも直さず、世間知らずの大川の短気と状況判断の誤りが招いた危機による、全てがその損失補償のための混乱であって、それらを姑息な虚偽申告によって覆い隠したまま、ミラクル計画からビックバン計画まで拡張路線を推し進めたのだから、明らかに白々しく都合の良いすり替えと言うほかない。
幸福の科学は、世界人類ユートピア化をスローガンに掲げ救世事業を推進する宗教団体だったはずという前提に立つと、この文書のエッセンスが地味に利いてくると思われる。
そして、教団の表の顔と裏の顔。著しい言行不一致と、問題点やドタバタぶりが昔も今もたいして変わらず、まるで進歩がないことが分かるだろう。
「上から下へ行くまでに、伝えたことのすり替えが起きている。心が通じ合うようなものが今はない。責任を全部、他人のせいにしている。」と語る室長の言葉に表れているように、それまであったものがこの時期に消失し、以降これまでずっと定着しているということだ。
フライデー攻撃に反対した幹部や職員と同様に、その後の様々な事業に対しても、唯々諾々と受けるばかりのアイヒマンが幅を利かせる中にありながら、毅然として意見を進言した者が少なからず存在していたはずだ。それでも結果的に今日の有様になりさらばえたのは、何より教団の人事と意思決定を掌握している大川隆法の責任以外にありえない。
古来より世間一般では、同じ構造の失敗を繰り返すような者を「莫迦(バカ)」という。幸福の科学は、大川隆法という無類の「莫迦」の見栄から始まってウソに終わるのだ。
体裁を繕おうとする動機から、組織防衛という大義名分を建前にウソが正当化され常態化する。組織のためという一見それらしい理由でも、隠蔽体質は必ず集団を腐らせ、構成員に歪みを生じさせていく。その変化に鈍感にならずに詭弁を拒否するところから、最初に求めていたはずの精神の自由、独立自尊が始まるのではないだろうか。
スポンサーサイト