fc2ブログ

脱会者コミュニティ「RSFI MAIKA」始動

この度、かねてよりお知らせしていた「幸福の科学」の脱会者や家族のためのコミュニティをスタートしました。
RSFI MAIKAマーク

名称は
RSFI MAIKA
セクトの犠牲者である家族と個人を支えるネットワーク です。


【名称の由来について】

セクト(カルト)対策の先進国のフランスには「ADFI(Association pour la Défense des Familles et de l'Individu victimes des sectes)セクトの犠牲者である家族と個人を守る会」という組織があり、政治的な側面も有しつつ、破壊的セクトの脱会者や家族への各種支援や、政府および関係機関への情報提供等の公益事業を行っています。

そこでまず、この「ADFI」をセクト脱会者コミュニティの手本としつつ、「ADFI」のように具体的組織として、かつ対セクトの側面を強くする前に、SNSを活用しながら、まずは脱会者や家族の心理的孤立を防ぎ、当事者が抱える現実的問題に注力し、日常への復帰に向かって一歩踏み出そうとする人々を支えるセーフティーネットの機能を果たしたいと願って、その理念を込めて「Réseau pour la Soutenir des Familles et de l'Individu victimes des sects」(セクトの犠牲者である家族と個人を支えるネットワーク)としました。
(※当会については政治的側面はありません。)

そしてまた、団体の愛称として、同じく脱会者で、かつて活動を共にしながら、病のため早世してしまった仲間のハンドルネームを冠しました。

長く「幸福の科学」の問題に対峙してきた方々には直ぐに察しのつくところかと思います。舞華さんは、「幸福の科学」問題について議論する匿名掲示板に、最初は信者の側として登壇しながら、矛盾する教団の現実との狭間で激しく葛藤し、やがて自らの良心に目覚めて脱会に至りました。

この彼女が辿った精神的軌跡は、「幸福の科学」大川隆法信仰からの解放を考える上で象徴的な記録であり、没個性化された盲信の状態から、セクトからの離脱を経て本来の豊かな人間性が蘇っていく様子は、他の多くの脱会者や関係者に共感と希望を与えるものであったと思います。そうした故人が生前に示した志を、こうした形で再び開花させたかったというのが、その名を冠した理由です。

やや浪花節と言われるかも知れませんが、私が編成する会ですので、積極的で明快な人権の概念への誇りを基盤にセクト対策を成熟させたフランスと忘れ得ぬ仲間へのオマージュを込めて、「RSFI MAIKA」としてスタートします。

RSFI MAIKAヘッダー

ちなみに、当会は、「幸福の科学」の脱会者や家族のほか、教団の拠点開発等で地域を蹂躙された一般の方の窓口でもありたいと考えていますが、現段階では少なくとも基本的に「幸福の科学問題」という属性に絞っているにも関わらず、看板に教団名がなくては分かりづらいのではという部分もあるかも知れません。他の団体の例を見ても確かにその通りだと思います。

しかし私は、セクトの犠牲者にとって、義憤がこみ上げて止まない忌まわしき存在の名に、これより後も縛られる必要などないと思っています。なにより「幸福の科学」とか「Happy Science」などというダサい単語を付け加えてしまうと、途端にネタっぽくなって軽薄この上なくなってしまうという、この教団と教祖が30年に渡る活動の末に結実させた特殊な効果を考えると、なおさら邪魔です。


【今後について】

当会は問題意識のあるスタッフのボランティアによって運営されています。公式Twitterの案内が先行しましたが、現在ホームページも工事中です。Twitterは便利なツールであるものの、「幸福の科学」の圧力に対する脆弱性が指摘されておりますので、あくまで補助的な活用に留める考えですが、関心のある方は下記リンクのMAIKA公式Twitterをフォローしておいて下さい。

「RSFI MAIKA公式Twitter」

ボランティアゆえ、大きなことはできず、小さなことからコツコツと、遅々とした歩みで誠に恐縮ではありますが、適宜更新して参りますので宜しくお願い致します。

このブログについても一応継続する考えでおります。もともと私の役目は、教団成立以前からこの教団(宗派)が間違いであったことを、具体的資料を通じて明らかにしていくことだと思っていて、その他の研究も含めた表現の場がこちらであるからです。

但し、何かと立て込んできた場合、微力ゆえ、これまで以上に記事の更新が不定期になることも見込まれますので、そう多くはないと思いますが、定期的に御覧頂いていた皆様には、どうか気長にお付き合い頂ければと、お願い申し上げます。
スポンサーサイト



「脱会者と家族の会(仮称)」準備中

「幸福の科学」の脱会者と家族の会の設立準備に当たって行ったTwitterでのアンケートについて、ご協力いただきました皆様に感謝いたします。おかげでコミュニティの方向性を確かめることができました。

コミュニティに望む事業として示した選択肢の中で、その優先順位の最終的な結果は以下の通りです。

アンケート最終結果

脱会者やご家族にとって、どの要素も重要であることは理解しており、それにあえて優先順位を付けて頂くというのは、そもそも酷なお願いでした。けれども、それだからこそ、結果の重みがあると考えています。

1位の「オフミーティングの主催」と、2位の「自立に向けた生活再建の相談」については、上位に来るとは予想していたものの、2位が予想以上の高水準となったのは、二世・三世の世代が、ちょうどこの問題に直面する頃合に当たっているということかと思います。

それから、「精神的回復をめざして専門家の紹介」と、「損害回復をめざして弁護士の紹介」については、終盤で順位が入れ替わり、僅差ではあるものの予想していたのとは逆の結果になりました。

多くのカルトにおいて、特に幸福の科学では、手を変え品を変え、様々な形で布施(植福)の勧進が行われていて、生活破綻に追い込むほどのえげつない収奪がなされている状況で、この部分の要請が多くなりそうな印象でしたが、現実的には、カルトの手口は老獪で、現在の日本の法制下では被害を立証しづらい面もあることから、比較的その損害回復が可能な範囲もあるにも関わらず、教団と向き合うことに疲れて、尻込みしてしまう方が少なくないのではと思われますし、また脱会者の、とかく自罰的な傾向の強さが影響しているようにも感じられます。

カルト教団に楽をさせてやる必要はないし、僅かでも回復できるものなら、それを求めた方が良いと思いますが、結果を全体的に総括してみると、これからいかに生き直すかという部分に優先順位が定まっているのは、それが待ったなしの問題であるからばかりでなく、脱会という前向きな決断をできた人たちならではの結果とも考えらそうです。

これから立ち上げるコミュニティは、これらの問題を主な課題として行こうと思います。完全に準備が整ったというかたちでの船出ではありませんが、走りながら考え対処していきます。

かなり前から、脱会者や被害者の会的な団体を作って欲しいという相談を度々受けてきました。その必要性は認めながらも、答えを保留してきたのは、果たしてそれが私の仕事なのであろうか?ということと、そもそも私が適任なのか?ということの葛藤があったからです。

それは今も無くなってはいませんが、一部に、教団批判をしていながら、結局のところ教団の世界観を引きずったままの脱会者がミニ教祖化して、分派活動のような状態になっている事例や、独善的な偽カウンセリングで他の脱会者を食い散らかしている件などを聞くにつけ、このような状況を放置しているわけにはいきません。

今日ではSNSの発達によって、誰もが自由に繋がることができます。その部分で事足れりとなれば、必ずしもコミュニティの形成は必要ないと思いますが、それだけでは済まない方々のために環境を提供しようとする場合、それぞれの希望に応じて、ある程度の地域性やパーソナリティなりを把握させて頂くことにはなると思います。

そうした形で、教団からの干渉を排除し、また他のメンバーに仇為すような資質の者の参加を抑制するなど、スタッフと相談しつつ、最終的には私の責任において判断させて頂きながら、参加者の安心と安全を担保していく考えです。バランス感覚が難しいところですが、平たく言えば、「敵の敵は味方」とは限らない。少なくとも私はそのような考え方ではありません。

もとより私が脱会者の代表ということではありませんので、あくまで私の方針です。アンケート回答数=エントリーではないので、実際どのくらいのニーズがあるのか全く未知数ですが、気負わずボチボチ進めたいと思います。

コミュニティの名称などは既に決めているので、もう少し準備が整いましたら、エントリー受付を始めます。

プロフィール

土矢浩士(ハンドルネーム:アルゴラブ)

Author:土矢浩士(ハンドルネーム:アルゴラブ)
セクトの犠牲者である家族と個人を支えるネットワーク
「RSFI MAIKA」代表

日本脱カルト協会
「JSCPR」会員

当ブログへようこそ。
「幸福の科学」の問題を中心に、セクトについて考えていきます。

ご相談等の場合は、リンク先頭の「RSFI MAIKA公式ホームページ」のコンタクトよりご連絡ください。

また、当ブログのコメント欄は非公開設定を選択することができます。悪質な荒らし行為等でない限りは決して公開されませんのでご安心ください。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR