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大川宏洋の離反・幸福の科学の内憂外患

幸福の科学信者の藤井実彦が起こした台湾での慰安婦像足蹴り事件は、現地マスコミで大きく報道され、比較的友好であった対日感情を著しく悪化させています。

日本国内では、腫物に触るような態度で大手メディアは沈黙したままですが、情報はSNSで既に拡散しており、これが幸福の科学という反社会的カルトの仕業であることは周知の事実となりました。

教団にとっては、教勢が衰退し、選挙にも連敗して、ただでさえジリ貧で苦しいところに、憑り代にしてきた保守系団体の不興を買うような事件を起こして、小心者の教祖には眠れない憂鬱な日々が続いていることでしょう。

そうした教祖の乱れたメンタルを象徴するかのように、教団の開き直りと論点のすり替えによる現状打開の態度は過激さを増してきています。

【関連記事:やや日刊カルト新聞】
「Twitter社が本紙・藤倉被告を凍結、鈴木主筆を再びロック=復活から1日足らずで」

「本紙・藤倉被告、幸福の科学から法名授かる=Twitterの凍結も解除」

「幸福の科学と藤倉被告の本尊譲渡交渉、決裂=教団は新潮社前で“空振り”ビラ配り」

幸福の科学にとって台湾の事件が更なるダメージにつながることは明白なのですが、大川隆法直結の教団広報ばかり突出した過激な行動と、その迷走ぶりは、大伝道の失敗によって生じた財務危機に直面する中、あまつさえ国税局の訪問に怯える日々のプレッシャーに苛まれた挙句に、講談社フライデー攻撃が下知された状況に似て、台湾慰安婦像足蹴り事件への反発と、教団批判を展開するジャーナリストへの執拗な嫌がらせを強めるのには、教祖と教団にとってまた別の憂鬱な問題を、どさくさに紛れに吹き飛ばしてしまいたいといった様子に見えます。

それは、昨年末から表面化して、いったんは収まるかに見えた長男・大川宏洋と大川隆法との父子骨肉の確執が、もはや修復不可能の決定的な状況に至った事実でしょう。

宏洋動画1

【大川宏洋発信情報】
大川宏洋YouTube動画①

大川宏洋YouTube動画②

大川宏洋YouTube動画③

静かに市井の人になる道も、僅かにはあったと思いますし、彼の幼少期を知る者として、個人的にはそういう方向を願って来ましたが、これが選択と言うなら、もうトコトンやるしかないでしょうから、そうした意味では、相変わらず甘く中途半端だと思うものの、教団や学園の理事を務めた者自らが、この公益法人は名ばかりで、ガバナンスなど一切機能していないことを明らかにした点は、真面目に評価できるものです。

宏洋動画2

そして、幼いころから自分の父親が社会的に犯罪者同然の存在という自覚に苦しみ、本心では宇宙の根本仏の大救世主だなどとは微塵も考えておらずに、広く社会に対して率直に、父親と教団の行状を謝罪した姿は、他の大川一族の誰一人として成しえなかったことです。

年齢の割には至らない部分も多々感じるし、行動の動機の観点からも、必ずしも誇らしいものとは言えないですが、彼もまた二世の被害者に他ならず、難しい立場にあった彼が、これから自分の育て直しの旅に出るのに、いま精一杯の誠意の表明だと受け止めます。

宏洋君

自分が望むところに落ち着けるまで、波風収まるには暫くかかると思うが、自分で選択し始めた以上はもう振り返らず、くじけるな。

あと、このYouTubeを続けるなら、君は本来地味で華がなく、話芸も訓練できていないのだから、せめて背景が殺風景にならないよう、背後の壁面を有効活用するとか工夫した方が良いと思うよ。
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幸福の科学・藤井実彦が足蹴にしたもの

「「慰安婦の真実」国民運動」の幹事の藤井実彦が9月6日、国民党支部に設置された慰安婦像の即時撤去を求めて台湾・台南市を訪問した際に、慰安婦像に蹴りを入れるパフォーマンスをしていた件は、現地メディアで大きく報道され、周辺国にも波紋を広げている。
台湾現地テレビ報道
藤井のキック画像(当人は“ストレッチ”と主張)


日本人藤井實彥踹台南慰安婦像正面版

藤井は幸福の科学の信者で、教団が実質的に後援している「論破プロジェクト」の代表者を務め、2014年にフランスで開催された「アングレーム国際漫画祭」において、主催者が定める政治宣伝の禁止を理由に出展を拒否された過去がある。

藤井名で検索をかけるとザ・リバティの記事が連なる。

ザ・リバティ 藤井検索1
ザ・リバティ 藤井検索2
「藤井実彦 リバティWEB記事一覧」

「アングレーム国際漫画祭」での騒動前後から今日に至るまで、藤井は幸福の科学の機関誌ザ・リバティに度々登場し、在家信者でありながらも、この界隈に関する幸福の科学のプロパガンダを担い、教団シンパ形成に尽力してきた。

教団の大本営発表で信者は軽く言いくるめることができても、世間の目をごまかすことはできない。

9.11教団広報
9.11幸福の科学教団広報

9.14教団広報
9.14幸福の科学教団広報

だが、今回の事件を機に、藤井は自己のSNSアカウントを削除して雲隠れし、教団は早々に藤井との関係を否定する姑息な逃げを打った。

しかし藤井について口を滑らせる教団職員も現われたり、もはや既出の事実が隠し通せないと分かると、論点のすり替えや幼稚な開き直りに出るなど、大方の予想を裏切ることなく社会に醜態を晒している。

【関連記事】
ハーバービジネスオンライン
「台湾「慰安婦像キック問題」の背後に「右派カルト」。大手メディアは沈黙」

やや日刊カルト新聞
「本日、幸福の科学総合本部前で抗議デモ=信者による慰安婦像キック問題で」

「台湾での“慰安婦像キック”問題で市民15人が幸福の科学に抗議デモ=東京・五反田で」

台湾慰安婦像キック問題で幸福の科学が台湾側を非難


2015.4.25の教団誌で、慰安婦問題に関する記事には、「日本の誇りを取り戻そう」という呼びかけがある。しかし今回の行為は、そうした自分達に誇れる行為であったのか?

このような行為は、当事国の対日感情をいたずらに悪化させるばかりでなく、広く国際社会に向けて日本人の恥晒しとなって信用を失墜させ、己らが掲げる理念さえ毀損することになることくらい想像がつかなかったのだろうか。

また、藤井は二男二女の子供の父でもある。「ストレッチをしていただけ」などと噴飯ものの逃げ口上に徹する父親の姿は、二世の彼らの目に果たしてどう映るのであろうか。

今回の事件は、現在の日本社会をぼんやりと覆う右傾化の背後にいて、ナショナリズムの漫画化を扇動する、幸福の科学のような淫祠邪教の介在を露骨に示した。

「朱に交われば赤くなる」の喩えで、「慰安婦の真実」国民運動それ自体も、事件を受けて藤井の幹事職を解任しつつ、一方で台湾側に対しては、「それはそれ、これはこれ」とばかりに、事件が与えた当事国の心情を慮ることなく、カルト顔負けの厚顔無恥な態度を貫いている。

「慰安婦の真実」国民運動、藤井に関するコメント
「慰安婦の真実」国民運動の声明
「台湾の慰安婦像に関わって発生した問題について」

票田として安易にカルトに阿る政治家が少なくない日本だが、社会活動や国際交流の場にカルトの浸潤を許せば、このような危険はいくらでも起こりうる。そこでメディアの力が必要となるのだが、この件に対する大手メディアの沈黙ぶりは実に情けない。

幸福の科学と一蓮托生のフジサンケイグループには何ら期待するところはないが、メディアはオウム事件にいったい何を学んだのか。教訓を得たなら、いいかげん行動で示したらどうだ。
プロフィール

土矢浩士(ハンドルネーム:アルゴラブ)

Author:土矢浩士(ハンドルネーム:アルゴラブ)
セクトの犠牲者である家族と個人を支えるネットワーク
「RSFI MAIKA」代表

日本脱カルト協会
「JSCPR」会員

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「幸福の科学」の問題を中心に、セクトについて考えていきます。

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