「幸藤会」が取り組む問題への理解と支援のお願い
「オウム真理教」教祖の麻原彰晃こと松本智津夫への死刑執行をめぐり、刑の執行前より、様々な形でオウム事件への回顧がなされていますが、一方で、サリン事件当時と同様に、ピントのずれた主張を強弁して醜態を晒す学者やメディア関係者も湧いています。
それらは根本的な事実の把握のレベルから歪み、ある意味で作為的とさえ言えなくない態度でもあり、一連のオウム事件から歳月が経過し、当時の事情を知らない世代が増えている今日、改めて確かな情報を継承していく必要性を認識させると同時に、カルトとメディアの間のあり方を思い起こさせます。
【参考記事】
HARBOR BUSINESS Online 7/22(日) 8:40配信
「ジャーナリスト同士が火花を散らすオウム事件「真相」論争の行方」
「宝島30」1995年3月号

1995年1月1日、山梨県の上九一色村でサリンを生成する際の残留物が検出されたと「読売新聞」が報道しました。記事中でオウム真理教を名指しこそしていないものの、同村に教団施設を構え、また松本サリン事件との関連から、オウムに対する疑惑が深まるのは当然の流れでした。
そこで教団側は、大規模なサリン生成プラントの建造を中断して宗教施設と見えるように偽装したうえで、メディアの取材を受け入れ、疑惑を払拭し、むしろ自分たちこそ被害者であるといった主張を展開しようとしました。
その記事が掲載されたのが「宝島30」1995年3月号ですが、「第7サティアン独占取材」と銘打っていても、所詮は教団に好意的な主張を行っていた教団側にとって都合の良い宗教学者が、教団側に招待されて行った取材による実質的な提灯記事に過ぎなかったのです。
このプラント自体は、松本・地下鉄事件で使用されたサリンの製造プラントではありませんが、この時期に教団施設の内部に入りながら、ほとんど無批判に唯々諾々と、教団のプロパガンダに加担しただけの宗教学者とメディアの責任は重いでしょう。

発泡スチロール製の、作成に当たった信者自ら陳腐に感じていたという、第7サティアンの仏像

強制捜査後に顕わにされた第7サティアンのサリン生成プラント
これはカルトとメディアの間の典型的な悪例であり、こうした馴れ合いは現在でも散見されています。こうした姿勢は「報道」などと呼べる代物ではなく、むしろ「有害情報」と言って差し支えないと思います。
メディア側の矜持を求めたいところですが、そもそも本来的には団体側の態度の問題です。そのような行いをする宗教団体が公益法人として相応しくなく、それこそ反社会的カルトの証な訳ですが、現在、批判者への威圧恫喝による言論封じ込めが最も盛んであるのが「幸福の科学」でしょう。
今年のはじめには、卒業制作に教団信者の日常を取材した大学生のドキュメンタリー映画の上映を、不当な圧力によって中止に追い込んだ事件があったばかりですが、今度は、かねてより「幸福の科学」に対して厳しい批判を展開し、幸福の科学学園の問題について報道した記事を巡っては、教団は訴えを起こしたにも関わらず、結果的に敗訴させられたことのあるジャーナリストに対して、報復的とも言える公益法人にあるまじき言いがかりによって被害届を提出し、これから刑事事件として裁判が開始される状況になっています。
「オウム真理教」も分派して現在も存続しているような有様ですが、かつてのオウム報道への教訓も含めて、このたび「幸福の科学」のメディアへの態度を問題視すると共に、ジャーナリストへの支援を目的として、有志によるネットワークが形成されました。

「幸藤会」幸福の科学から刑事告訴された藤倉善郎氏を支える会
(題字は村田らむ氏)

幸藤会twitter
上記のサイトで事件の経緯や、当事者のジャーナリストからのメッセージなど、詳しい状況をご覧いただくことができます。
(当サイトでもリンクに設定しました)


ジャーナリスト藤倉善郎氏

紀藤正樹弁護士
私も支援者の内の一人として、このことについて、まず情報拡散に是非とも皆様の御協力を頂きたく思います。
反社会的、破壊的カルトの横暴を黙認して、社会が混乱し、人々の日常が壊されるようなことが二度と起こらないようにするためには、多くの人の眼による不断の監視が不可欠であり、その前提として報道の自由が担保されていなければなりません。「幸藤会」の主旨にご賛同頂ける方々には、この取り組みに参画し、具体的な支援も頂ければ幸いです。
どうぞ宜しくお願い致します。
それらは根本的な事実の把握のレベルから歪み、ある意味で作為的とさえ言えなくない態度でもあり、一連のオウム事件から歳月が経過し、当時の事情を知らない世代が増えている今日、改めて確かな情報を継承していく必要性を認識させると同時に、カルトとメディアの間のあり方を思い起こさせます。
【参考記事】
HARBOR BUSINESS Online 7/22(日) 8:40配信
「ジャーナリスト同士が火花を散らすオウム事件「真相」論争の行方」
「宝島30」1995年3月号

1995年1月1日、山梨県の上九一色村でサリンを生成する際の残留物が検出されたと「読売新聞」が報道しました。記事中でオウム真理教を名指しこそしていないものの、同村に教団施設を構え、また松本サリン事件との関連から、オウムに対する疑惑が深まるのは当然の流れでした。
そこで教団側は、大規模なサリン生成プラントの建造を中断して宗教施設と見えるように偽装したうえで、メディアの取材を受け入れ、疑惑を払拭し、むしろ自分たちこそ被害者であるといった主張を展開しようとしました。
その記事が掲載されたのが「宝島30」1995年3月号ですが、「第7サティアン独占取材」と銘打っていても、所詮は教団に好意的な主張を行っていた教団側にとって都合の良い宗教学者が、教団側に招待されて行った取材による実質的な提灯記事に過ぎなかったのです。
このプラント自体は、松本・地下鉄事件で使用されたサリンの製造プラントではありませんが、この時期に教団施設の内部に入りながら、ほとんど無批判に唯々諾々と、教団のプロパガンダに加担しただけの宗教学者とメディアの責任は重いでしょう。

発泡スチロール製の、作成に当たった信者自ら陳腐に感じていたという、第7サティアンの仏像

強制捜査後に顕わにされた第7サティアンのサリン生成プラント
これはカルトとメディアの間の典型的な悪例であり、こうした馴れ合いは現在でも散見されています。こうした姿勢は「報道」などと呼べる代物ではなく、むしろ「有害情報」と言って差し支えないと思います。
メディア側の矜持を求めたいところですが、そもそも本来的には団体側の態度の問題です。そのような行いをする宗教団体が公益法人として相応しくなく、それこそ反社会的カルトの証な訳ですが、現在、批判者への威圧恫喝による言論封じ込めが最も盛んであるのが「幸福の科学」でしょう。
今年のはじめには、卒業制作に教団信者の日常を取材した大学生のドキュメンタリー映画の上映を、不当な圧力によって中止に追い込んだ事件があったばかりですが、今度は、かねてより「幸福の科学」に対して厳しい批判を展開し、幸福の科学学園の問題について報道した記事を巡っては、教団は訴えを起こしたにも関わらず、結果的に敗訴させられたことのあるジャーナリストに対して、報復的とも言える公益法人にあるまじき言いがかりによって被害届を提出し、これから刑事事件として裁判が開始される状況になっています。
「オウム真理教」も分派して現在も存続しているような有様ですが、かつてのオウム報道への教訓も含めて、このたび「幸福の科学」のメディアへの態度を問題視すると共に、ジャーナリストへの支援を目的として、有志によるネットワークが形成されました。

「幸藤会」幸福の科学から刑事告訴された藤倉善郎氏を支える会
(題字は村田らむ氏)

幸藤会twitter
上記のサイトで事件の経緯や、当事者のジャーナリストからのメッセージなど、詳しい状況をご覧いただくことができます。
(当サイトでもリンクに設定しました)


ジャーナリスト藤倉善郎氏

紀藤正樹弁護士
私も支援者の内の一人として、このことについて、まず情報拡散に是非とも皆様の御協力を頂きたく思います。
反社会的、破壊的カルトの横暴を黙認して、社会が混乱し、人々の日常が壊されるようなことが二度と起こらないようにするためには、多くの人の眼による不断の監視が不可欠であり、その前提として報道の自由が担保されていなければなりません。「幸藤会」の主旨にご賛同頂ける方々には、この取り組みに参画し、具体的な支援も頂ければ幸いです。
どうぞ宜しくお願い致します。
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