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功徳なきキワモノ経典

ブログや他の依頼の準備に資料を整理していたところ出てきました。
家庭祈願文
「家庭祈願文」

正直なところ、ほとんど資料価値がないと思われ、さりとて一応は、家庭ユートピアというスローガンを掲げた初期を示す経典のひとつではあるので、コンパクトで場所を取らないからと、とりあえず処分せずに保存していたものですが、今でも経典扱いなのかと疑問を抱いて検索をしていたところ、脱線してちょっと驚きの状況に当たりました。

オークション1

オークション2

こんなものに、こんな高値が付くとは・・・
いったいどんな人が落札するのでしょう?
世の中には物好きな方がいるものだなぁと感嘆します。

確かにレアアイテムだとは思います。
会員限定のもので、しかも人気がないため多く刷られることがなかったことが、希少性を高める結果につながったのでしょう。
皮肉な巡りあわせです。

また内容にも、さらに辛辣な皮肉が生じています。

家庭祈願文 目次
「家庭祈願文」ラインナップ

「夫婦円満祈願」の一説では・・・

・・・・・
現在 私は妻(夫)と
家庭の中で波風を立てて
まことに申しわけなく
反省いたしております
いまいちど
心をいれかえて努力いたしますので
・・・・・

隆と恭子(「若き日の妻へ」より)
反省できなかった二人(大川隆法「若き日の妻へ」より)

今までも何度も言い、これからも何度も言うことと思いますが、説くもの自らをも救うことがない法など、無意味無価値です。

大川の言説など、所詮はくだらない戯言、みっともない世迷言に過ぎないのですが、しかしそんな寝言の類が、現実に信者の金も時間も奪い、その人生を弄び、多くの家庭を破壊してきたのです。

大川隆法と幸福の科学とは、果てしなく罪深い。
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脱会者を蝕む霊感カウンセリングに注意

カルト宗教は、信者に極端な善悪二元論を植え付け、脳裏によぎる教祖や教団に対する疑念や批判は、地獄へ誘う悪魔の囁きとして、恐怖によって信者の思考をコントロールしますが、それでも、内なる良心の声によって燻ぶった理性が働きを取り戻し、自らの選択の誤りを受け止めた時、いつの間にか迷い込んでしまっていたカルト信仰という暗闇の迷路から、陽の当たる日常への帰還を果たすことになります。

そして、カルト宗教の残滓をデトックスして、本来の自分に立ち返るなり、或いは新たなアイデンティティを確立する作業が始まりますが、これにはカルトに関わっていたのと同等の時間や質的な注力を要するので、焦らずに進めなければなりません。

めでたく教団から脱出したと言っても、脱会者の心理や思考力は、カルト信仰によって歪められ混乱した状態で、そうした習慣は当事者が自覚する以上に深く浸潤しているので、脱会直後というのは、誰もが、自己を取り戻したと謂えども主体性の動揺しやすい、たいへん不安定な時期を踏破しなければならないのです。

そしてこれは、とても危険な時期です。
脱会によって心に生じた空白をどうにかしたいと、焦って代償を求めに走り、結果的に別の迷路に迷い込んで“元の木阿弥”になってしまうケースが散見されます。

カルト教団によって、さんざん時間や財産を収奪されてきて、ようやくそこから逃れたのに、今度はその心の整理をしたいと頼った先で、いつの間にか同じような状況に陥ってしまい、またもや貴重な時間と財産を浪費させられてしまうのです。

近頃もそうした事例の申告をお受けしました。
当事者の方は、たいへん深く傷つき、もう自分のような思いをする人を決して出して欲しくないという動機から、関係者の仲介を経てお知らせを頂いたものです。

申告は数々の客観的資料を添えて、具体的な内容の信頼に値するものでしたが、ご本人とご家族が、もうこれを区切りとして、そうした過去を裁断して生き直したいというお気持ちでおられるので、このケースの詳細を公開することはあえて致しませんが、この事例に内在する様々な側面から、私の部分で問題となる要素を抽出し、整理をして、教団の別なくカルト脱会後の注意喚起とさせて頂くことで、申告を下さった方々のご意志に報いたいと思います。


以下、脱会者の皆様にご案内をさせて頂きます。

脱会カウンセリングを行う者の中には、「心理カウンセラー」と称して、業として請け負う者がいます。さらに、こうした者は自らも脱会経験者で、そのカウンセリングには、霊的な要素が含まれたものがあります。

現在、国家資格として「公認心理師」が準備されているところですが、現状は「心理カウンセラー」と言っても、その質は広く様々な民間資格で、大学院での専門教育を要し公的資格として通用する臨床心理士から、数時間の講義や通信教育で取得可能なものまであり、また「心理カウンセラー」は職業名として、臨床心理士や産業カウンセラー等の資格を詐称しない限りは、仮に無資格で業を営んでいても直ちに法に抵触はしません。

また、カウンセリングに霊的な要素を含めていても、宗教的活動は信教の自由の一形態として保障されているため、カウンセリングの際の心霊的サービスも、社会通念上認められている範囲から公序良俗に照らして逸脱しない限り、必ずしも無効とはなりません。

こうした手法は、少なくとも私が知るところの脱会カウンセリングの有るべき姿ではありませんが、無資格または独自で設定した資格を根拠とする心理カウンセラーが、業として行う上記のような脱会カウンセリングでも、民間療法の類として成立はします。

このような状況ですから、明確な判断基準がない民間療法の類の脱会カウンセリングでは自ずとトラブルが多くなります。通常医療の世界でも、時には被害が発生し争いになる場合があるくらいですから尚更でしょう。

しかし、決して野放ではありません。越えてはならない一線があり、今回の事例を含め、トラブルを起こす脱会カウンセリングには、共通した問題点があります。

民間療法的な脱会カウンセリングの質を判別するのには、それが臨床の蓄積などエビデンスに基づくものなのか、また業として行われるカウンセリングの対価が、臨床心理士の場合や精神科医のそれと比較して適正なものかどうかといった判断もありますが、そうしたこと以前の本質的な問題として、煎じ詰めると以下に尽きると思います。

カウンセリング依頼の脱会者に、「穢れ、祟り、呪い、霊障」といったネガティブな要素を強く印象づけて意識させたうえで、それに対する「清め、祈願、祈祷、除霊」に誘導したり、自己否定感を増長させて、そこから「生まれ変わり」のためのセミナーを受講させたりする構図の存在です。

これは「霊感商法」そのものです。
カウンセリング手法の是非を論ずる以前の、違法性のある行為となります。

脱会者に寄り添うようでいて、その実は教祖や教団を悪魔だとか、大蛇だとか、悪質宇宙人などとして、清め自己変革して、教祖との悪しき因縁を解かねば、教団の宗教地獄に堕ちるなどという恐怖説得を行うのであれば、そうしたアプローチは、恐怖の対象を変えただけの、結局のところ教祖や教団が信者をコントロールしていたのと同じことをしているのであって、善意か悪意かに関わりなく、教祖がしていた根拠のない不安で煽る宗教依存のビジネスモデルを踏襲しているだけです。

騙すつもりがなかろうと、結果的に脱会者が脱会者を食い物にし、自己実現の道具としている状況は看過できません。しかしながら、こうした事は手を変え品を変え繰り返されて、終わりが見えません。

やる側よりやられる側が悪いなどと言うことは断じてなく、本来であればカウンセラーを称する側が、あくまで道義的責任を自覚すべきところでしょうが、宗教被害者に更なる心理的社会的ダメージを与える、人間の屑のごとき所業を行う者にそれを求めても無駄なようで、脱会者が知識を備えて自己防衛できるようになるしか、被害を食い止める策はないでしょう。

ですので、少々耳障りなことも指摘しなければなりません。

いかに教祖や教団を、脱会者に害を為す側に置いたところで、教祖の世界観の延長線上にあるからには、所詮は分派の域を出るものではなく、カウンセラーという名を借りたミニ教祖に過ぎない者に、貴方は脱会後の新たな門出を委ねたいでしょうか?

私自身の自戒を込め、カルトに嵌まった経験を率直に自覚したところで、同様の脱会者である甚だ宗教的センスの疑わしい者の霊能などを、なぜ無批判に採用するのでしょうか?

信仰や宗教を否定はしません。
ただし、過度に霊的なことに原因や回答を求めるのを止めるべきです。
霊言か超越自我かの違いに関わらず、そもそも自己が解決すべき現実的課題を、いちいち霊的なものに仰ぐようでいて、なんで生まれてきた意味があるのでしょうか?

非科学的なカルト信仰の総括を、非科学的な手法に求めて一体なにが得られるというのでしょうか?

増してや根拠のない不安で貴方を煽るような者は、問答無用で絶交すべきです。

また、貴方ご自身の中に、祈祷や祈願にお金を供することによって、手っ取り早く苦しい心境から逃れたいと思っている部分はありませんか?

そうした態度は、相手に付け入る隙を与えるものです。

脱会したからと言って、全ての問題が解消されたりはしません。
むしろ、盲目的なカルト信仰によって、ただ見えないところに蓋をして保留していた問題と再び向き合うこととなるでしょう。

こうしたとき、かりそめのものでも安易なものに人は飛びつきやすいものです。でも、真の解決には、お金ではなく自らの時間と質をかける以外にないことを覚悟して、どうか踏みとどまって下さい。

カルト宗教に埋没して自我を喪失していた苦しさを知るからには、自らの人生途上に起こる喜びも悲しみも、静かに受け入れていく自由の有難さが分かるはずです。

くれぐれも短気を起こして来た道をまた戻るようなことがないように、どうか同胞の苦い教訓を必ず活かしてください。

【「霊感商法」の理解を深める参考サイト】

害悪を告知し、祈とう等を受けさせ祈とう料等を支払わせることが不法行為に当たるとした事例
独立行政法人国民生活センター

霊感商法の手口と対策 霊や祟りに怯え騙されないための知識
弁護士の総合検索サイト『あなたの弁護士』

「霊感商法」の法律相談
弁護士ドットコム

二世信者を青田刈りする大川隆法の焦り

2017.9.7号週刊新潮記事
大川隆法によって信者歴を暴露されたタレントの新木優子さん
週刊新潮2017.9.7号

千眼美子こと清水富美加の騒動に続き、タレントの新木優子と幸福の科学との関係が週刊新潮で取り上げられていますが、今回は教団が信者のプライバシーを一方的に暴露するという独善的で高圧的な展開に、厳しい批判が高まっています。

記事を読むと、清水の出家騒動のあった時期に、プロダクション側は新木優子の方から信者であることを打ち明けられ、そのうえで新木の親も含めた話し合いがもたれた際、「出家だとか、事務所に迷惑をかけないので仕事を続けたい」と申し出ていたとあります。

裏を返せば、清水の行為がいかに現場や関係者に多大な迷惑をかけたのか、そのことについて彼女自身は理解していたということであり、そしてそれが、タレント生命の致命傷になるということも分かっていたのだと思います。社会人として現実に立脚した常識的判断だと言えましょう。

とにかく、清水の出家騒動の際、清水と教団は、カルト宗教の如何わしさ、反社会性をあまりにもストレートに示し過ぎました。このことはもう二度と消すことのできない汚点となっています。

あとで手のひらを返すように態度を豹変させ、仕事を放り出して、無理矢理な現状変更を悪びれもなく押し通すような宗教の信者では、危なっかしくて制作サイドはキャスティングできないし、他にいくらでも代りがいる状況で、わざわざスポンサーが付くはずがないのは当然のことです。彼女個人の資質はどうあれ、気の毒ですが、使う側にも選ぶ権利があるからには、どうしようもありません。

それは取りも直さず、教祖の大川隆法の責任であり、幸福の科学の自業自得に他なりません。信教の自由は、内心における信仰対象ばかりでなく、信仰態度の自由も含まれた人権なのだと思いますが、大川隆法が率いる幸福の科学は、それを許さず、そうした信者の人権を無視して本人の健気な意志を台無しにしたのです。

廃れた教勢の立て直しを、教団内で言う二世・三世の“ゴールデン・エイジ”という妄想に縋る教団にとって、信者の成長も待っていられず、人権を慮る余裕などないのでしょう。或いは、元々この教団には人権という概念が欠落していると言った方が良いかも知れません。

彼女はタレントとして、ようやく芽が出始めた大事なところでした。せっかくこれからという時に、完全に足を引っ張り、芽を摘んでしまった状況です。

いかにも堪え性のない幼児的な大川のやりそうな事ですが、一方でまた今回も、毒親と子供という二世問題の構図が見え隠れしています。

子供を守れない親など、たとえ遺伝的に親ではあっても、果たして親と名乗る資格があるのでしょうか?
信者を親に持つ子の苦悩は深刻です。

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プロフィール

土矢浩士(ハンドルネーム:アルゴラブ)

Author:土矢浩士(ハンドルネーム:アルゴラブ)
セクトの犠牲者である家族と個人を支えるネットワーク
「RSFI MAIKA」代表

日本脱カルト協会
「JSCPR」会員

当ブログへようこそ。
「幸福の科学」の問題を中心に、セクトについて考えていきます。

ご相談等の場合は、リンク先頭の「RSFI MAIKA公式ホームページ」のコンタクトよりご連絡ください。

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