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信者を呪縛する幸福の科学の脱会地獄

かつて大川自身が語っていました。
幸福の科学は入会退会自由だと。
しかしそれは、例によっていつもの言行不一致なのです。

今年の初めに、退会届の様式が信者の自由な退会を妨げる内容に変わったという情報が入っていましたが、昨日、週刊新潮の誌上にて、その実態が明らかにされました。

週刊新潮9.29

新潮記事
週刊新潮の記事


また、それに呼応して、やや日刊カルト新聞紙上でも、詳しく取り上げられています。
カルト新聞
やや日刊カルト新聞

【詳しくは関連記事リンク】
『幸福の科学が信者の自由な退会を禁止に』

こちらが、その問題の退会届の様式(やや日刊カルト新聞より)。

呪いの退会届


退会に際して、所属の支部長との面談を課し、教団の承諾を必要として、そこでは口封じの宣誓を公然と強要する内容です。

退会阻止が目的であることが見え見えの、このような信者への呪縛強化に対して、カルト新聞には、紀藤正樹弁護士の以下のようなコメントが掲載されています。

「宗教をやめる際、そもそも信者は書面で退会届を出す必要すらありません。口頭でも何でも意思表示さえすれば、法的にも脱会したと言えます。日本国憲法は自由を原則としており、口頭で意思表明するのか書面でするのかも自由。個別の法律で契約時の書面のやりとりを義務付けているケースはありますが、それは飽くまでも例外です。宗教団体からの退会は自由ですから、教団側が定めたルールに従う必要はありません。退会のために文書の提出や面談を要求すること自体が人権侵害であり憲法違反とも言えますが、信者としては、それに従わなければいいだけの話です」


退会職員に対し、大川が罵詈雑言を浴びせる様子は教団初期からありましたし、90年代中盤には、退会しようとする職員に、今回のような誓約をさせようとする動きがあったものの、当事者と教団の間で争いになったりしたこともあり、この頃はまだ、そうした行いについて教団自体が旗色の悪さを自覚できていたせいか、結果的に大して表沙汰にはなりませんでした。

そうした意味で、一般信者に向けた、このような形での退会阻止の取り組みが表面化したことは、いよいよこの教団が終末期に突入していることを印象付けます。

教団の変質の対比として、ここで入会試験があった頃の合格通知と、退会届の受理通知をご覧に入れたいと思います。

当ブログ開始の折に載せていますが、私は2度入会しているので、種類の違う合格通知があるのですが、この様式変更は、宗教法人化を見据えた取り組みのひとつであったと考えらます。

合格通知(旧)
90年前半の合格通知


合格通知(改)
90年後半の合格通知

そしてこの頃は、退会した際にも律儀に通知を発行していたのです。

過去の退会受理証

当時は退会届自体がありませんでしたが、退会の意志表示をすれば、こうした通知が届きました。そこには、今日の問題の退会届にあるような、信者を委縮させる呪詛に満ちた態度は見られません。

但し、この退会届受理の通知は一度目の退会時のもので、二度目の時には既に発行されなくなっていました。

その頃は、入会試験制度もなくなっていたため、合格通知もなくなり、また無謀な拡張路線への転換から無承諾伝道が横行した挙句、会員の実勢がつかめなくなるという、今日の公称と実態が激しく乖離したバブル宗教幸福の科学の誕生の混乱期に当たります。

私自身は、幸福の科学というのは、その始まりの時点で既に、教祖の大川隆法(中川隆)の宗教妄想に発する、全く信ずるに値しないカルトであったと結論していますが、それでも初期には、少なくとも宗団としては、まがいなりにも誠実であろうとしていたことは確かだったことを知っています。

けれども次第に教祖の本質が支配を強め、全体として有害な反社会的カルトに変質を遂げていったこの現実の中に、カルトのマインドコントロールによる病的Before Afterが表れていると考えています。


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カルトの傷と教訓

NHk1
NHK2
NHK3


龍彦君追悼

『坂本一家殺害事件 遺体発見から21年 同僚らが追悼』

オウム真理教の幹部らに坂本弁護士一家3人が殺害された事件で、3人の遺体が見つかってから今月で21年になります。11日は同僚の弁護士たちが長男の龍彦ちゃんの遺体が見つかった長野県大町市を訪れ、3人を追悼しました。

坂本堤弁護士と妻の都子さん、当時1歳だった長男の龍彦ちゃんの一家3人は、平成元年にオウム真理教の当時の幹部らに殺害され、このうち龍彦ちゃんの遺体は、今から21年前の平成7年9月、大町市の山中で見つかりました。

11日、坂本弁護士と同じ事務所に所属していた同僚の弁護士など合わせて19人が大町市を訪ね、現場近くに設置された慰霊碑の前で哀悼の意を表しました。このあと一行は、龍彦ちゃんの遺体が見つかった場所に向かい、花を手向けて一家をしのんでいました。坂本弁護士の事務所の先輩の小島周一弁護士は「ここに来ると事件に対する怒りが沸いてくる。昔のことだと終わらせるのではなく、なぜ教団が生まれてしまったのか、その背景を考え続け教訓にしていくべきであり、事件を知らない世代の人たちにも伝えていきたい」と話していました。

9月11日 14時09分 NHK NEWS WEB


オウム真理教については、特異ではあるが、人畜無害の原始的ヨガ集団と見る一部の浅はかな宗教学者らもいる一方、社会の大半には、坂本弁護士一家の行方不明の件に関して、背後に教団の関与を疑う空気が公然とあって、得体の知れない不気味さが漂っていました。

しかし、「ショーコー♪ショーコー♪ア・サ・ハ・ラ・ショーコー♪」という、教祖自らの歌と、オウムシスターズのダンスに象徴されるようなアホカルトぶりが、危機への認識を曇らせていた側面があったように感じます。

結果、オウムの反社会性は暴走し、反対者の暗殺や暗殺未遂事件の続発、果ては化学兵器による無差別大量殺人(テロ)という、想像を超えた被害を社会に与えることとなりました。

この事件から、我が国は真に教訓を学んだでしょうか?
カルト問題が、政治的に見放された昨今の様々な事例を見るにつけ、ほとんどの政治家は学んでいないようです。

世間的には、当時の世界全体にあった、ブームのような精神世界や宗教的なるものへの関心が薄まっており、ある意味そこに事件の影響が静かに表れていると考えることもできるかも知れませんが、狂信を生む土壌やプロセスについての根本的理解は遅々とした歩みで、宿題は残ったままです。

一方で、世界では具体的な動きがあります。

オウム1
オウム2

日本発のカルトが、他国で国益を損なう暗躍を続けているというのに、カルト問題に対処する法整備を行おうとするための、その前段階の社会的な合意形成さえ困難な道のりという、当事国として情けない状況ですが、少なくともこれだけは肝に銘じておきたいものです。


アホカルトと侮るなかれ。


幸福の科学ひっそりと役員左遷

TBS1
TBS2

News i- (TBSの動画ニュースリンク)
『テレンス・リー被告ら起訴、公選法違反の罪』


昨日の陣営内3名の公職選挙法違反による起訴に対して、
「今回程度の事案で、40日以上の長期勾留や党本部の家宅捜索、公判請求にまで及んだことは、政党潰しの国策捜査だ。国家権力によって恣意的に犯罪者が作られる公選法の廃止を求める」
などと、反社会的カルトむき出しの怪気炎で応じた幸福の科学ですが、その裏で、ひっそりと人事異動が行われていた模様です。

幸福実現党プレスリリースより

平成28年9月5日
8月3日(水)の役員会にて、以下の人事が了承されましたので、御報告致します。

<役員人事>
・トクマ (遊説局長)
・小島(こじま)一郎(いちろう)(幹事長代理)
上記2名は、党役員から退任致しました。


平成28年9月5日
8月26日(金)の役員会にて、以下の人事が了承されましたので、御報告致します。

<新・党役員>
・神武(じんむ)桜子(さくらこ)(副党首)
・齋藤(さいとう)忠彦(ただひこ)(事務局長)

<人事>
・国領(こくりょう)豊太(ぶんた)(事務局長(兼)青年局長)



新人事はともかく、8月3日付けの異動を9月5日に発表とは遅すぎですね。
8月3日といえば、幸福の科学の教団兼政党本部への家宅捜索の翌日で、退任した両名はいずれも逮捕起訴された関係者3名が応援演説に絡んだ候補者たちです。
実質的にトカゲの尻尾切りでしょう。

トクマ
在りし日のトクマ元遊説局長

小島一郎
在りし日の小島一郎元幹事長代理

役員会
在りし日の実現党役員たち(幸福実現党HPより)


容疑者3名の起訴をうけて、今後はいよいよ党本部(教団)自体の組織的関与の疑いありとして行われた家宅捜索の成果が問われます。

一方、こうした状況を励ますつもりだったんでしょうかね?
高校や大学の軽音学部の子たちの方がよほどマシな感じがしますが
歌詞には教団へのブーメランの要素もあり、色んな意味で滑稽です。
実現党の皆さんもこれ聞いて発奮して下さい。

【PV】 大川宏洋 “Revolution!!”
宏洋

幸福の科学陣営を公選法違反で起訴

朝日1
朝日2
朝日3

『テレンス・リー容疑者を起訴 参院選、公選法違反事件』

7月の参院選東京選挙区に幸福実現党公認で立候補し、落選したトクマ(本名・椙杜〈すぎのもり〉徳馬)氏(49)陣営の選挙運動をめぐる買収事件で、東京地検は5日、タレントのテレンス・リーこと加藤善照容疑者(51)を公職選挙法違反(被買収)の罪で起訴し、発表した。

発表によると、加藤容疑者は6月下旬に2回、トクマ氏への応援演説の報酬として陣営関係者から計10万円を受け取ったとされる。加藤容疑者に報酬を渡したなどとして、地検は陣営関係者2人も同法違反の罪で起訴した。

幸福実現党は同日、「今回程度の事案で、40日以上の長期勾留や党本部の家宅捜索、公判請求にまで及んだことは、政党潰しの国策捜査だ。国家権力によって恣意的に犯罪者が作られる公選法の廃止を求める」とするコメントを出した。

2016年9月5日19時19分 朝日新聞デジタル


産経1
産経2
産経3


『テレンス・リー容疑者を起訴 公選法違反罪』

東京地検は5日、7月の参院選東京選挙区で落選した候補者の応援演説で報酬を受け取ったとして、公選法違反(被買収)の罪でタレントのテレンス・リー(本名加藤善照)容疑者(51)を起訴した。

起訴状では、公示後の6月23日と30日、東京都豊島区と渋谷区で、政治団体「幸福実現党」から出馬し落選したトクマ元候補(49)の応援演説をした報酬で計10万円を受け取ったとしている。

地検は5日、テレンス被告に報酬を渡したとして、同法違反(買収)の罪でいずれも会社役員の一木昭克(48)、今井一郎(61)の両容疑者も起訴した。

警視庁捜査2課は7月に3人を逮捕、8月に東京都港区の幸福実現党本部を家宅捜索していた。

2016.9.5 19:17 産経ニュース
プロフィール

土矢浩士(ハンドルネーム:アルゴラブ)

Author:土矢浩士(ハンドルネーム:アルゴラブ)
セクトの犠牲者である家族と個人を支えるネットワーク
「RSFI MAIKA」代表

日本脱カルト協会
「JSCPR」会員

当ブログへようこそ。
「幸福の科学」の問題を中心に、セクトについて考えていきます。

ご相談等の場合は、リンク先頭の「RSFI MAIKA公式ホームページ」のコンタクトよりご連絡ください。

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