イタコ親子の業務連絡
今日「イタコ芸」という分野を開拓し、その発信源として認知されるに至った幸福の科学ですが、もともとは心霊研究をしていた教祖の大川の実父である善川三朗(本名:中川忠義)が、長男の富山誠(本名:中川力)と二人で行っていた交霊実験にその原点があります。
2人はこれを親類縁者の前で披露するなど、身内の範囲で行っていたようですが、その親戚筋の話によると、逆にその当時、次男坊の大川(中川隆)は、それらを気味悪がって怖れ、父の誘いを逃げ回っていたとのことです。
しかし、大学生となって上京していた次男に異言が発生し、父親がそれを霊言現象と受け止めたところから、霊言集の発行、そして教団発足へと展開していくことになります。

(中川家の業務連絡文書一例)
この資料について、日付や記名こそありませんが、筆跡と内容からして、教団発足以前、初期の霊言集の活動をしていた頃の、父の忠義から次男の隆に宛てられた文書と考えて間違いありません。
B5のレポート用紙サイズに走り書かれたもので、完全ではありませんが、この時すでに父と次男の霊言稼業から一線退いていた長男が開業した学習塾「太陽学園」のロゴが見て取れます。
複写のコンディションの影響と、癖のある字のため、一部判読困難な部分がありますが、以下のような内容です。
昨、19日にペリカン便で潮文社より読者の手紙8通と、城戸優子さんからの神霊写真(これはたいしたことない)を送ってきたので、良いものだけ残してそちらへ送る。
返事を6通書いて入れとくから、書き足すものがあれば足して封して置いて、必ず(メ)と書いて出しておいてくれ。
それと今、潮文社から電話で、21日に※No5を送ると言って来た。
多分23日頃の到着となるので、すぐ送っても間に合わないと思うので、都合で後から学はんには送っても良いと思うが、お前の方へ3部送って置く。
それと、6号が25日頃、初稿が出るので、見てやってくれとのこと。仕上がり次第、6月中に発行したいと言っていた。
それと、「空海」の後期分印税、175,000送って来た。日蓮、天照は何も言って来ない。金が無いんだろう。又3ヵ月に1回毎区切って送ってくるのかもね。
それと、堀川理恵子さんと、※※、一男氏の2人は返事は書かなかった。そちらで気が向いたら、何か出して置いてくれるように。
以上 取りあえずこの分だけ送ることにする。
当時、父と子の間で、こうした業務連絡が頻繁に交わされていたのでしょう。
こうして潮文社から発行された初期の霊言集に対する読者のレスポンス受け、その返信を行う過程で、やがて教団発足の核となる人間たちが抽出されることになります。
客観的事実を提示しても、解釈は異なってくるかも知れません。けれども、幸福の科学というカルト宗教を、真摯な態度で検証し、冷静に総括しようとする意思をもった方々(そうせずにはいられない方々)にとっては、その取り組みのうえで、この資料からも多くの事を見出して頂くことができるだろうと思っていますし、そうした方の多くが、できるだけ真実に近づき、いずれ納得のいく結論に到達して、真の意味でこのカルトから解き放たれる時が来るように願っています。
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