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幸福の科学 人事異動のお知らせ

いったいこれで何人目か、数えていないので分かりませんが、教団の理事長がまた変わったようです。

神武桜子
(画像引用元: アマゾン)

新理事長は「神武桜子」(じんむさくらこ)という20代後半の若い女性。
教団内では神武天皇の生まれ変わりとして、この度デビューしました。

ただしこれは本名ではなく、あくまで教団内で「法名」と呼んでいる源氏名みたいなものです。
実際に同姓同名の方にとっては、ちょっと迷惑な話であると思いますので、その名誉のために強調しておきます。

この今月のニューフェイス「神武桜子」の本名は仲村真理依という教団職員で、大川の身の回りの世話をする宗務というセクション出身です。

大川は、前妻のきょう子を追放し、間もなく近藤紫央という、自分の娘と同じ歳くらいのこれまた宗務職員と再婚していますが、この仲村真理依も同様に「お世話係」内で頭角を現し、今日ようやく日陰者を脱して、めでたくお披露目となった運びです。

参考までに、過去の「お世話係」から理事長等の役員コース者の法名には、「転法輪蘭」とか「イシス真理子」などというのがありました。

法名は教祖の大川の専権事項ですが、昔は本部講師等の資格者が、さらに選考を経たうえで与えられたりしたものが、現在ではたいした実績もなく、ほとんど知名度がない状況でも、大川の特別の寵愛を受ければ、多少のステップを踏んでデビューという流れとなっています。

それでも、大川姓を与えられていたものが、再婚前に剥奪されたり。逆に後妻の座に就いたものの法名は与えられなかったりと、彼女たちの世界も色々と苦労はあるようです。


教団内部の人事なので、関わりのない一般の方には、若い女の子が教団の重職に就いていることへの違和感以外には、いまひとつピンとこない話かと思いますが、教団の外の動きとも微妙に関係する側面があります。

実は仲村真理依自身に繋がる人物は私の知る者で、また、教団に関わりがない方でも名前を見たことはあるかも知れません。

Will表紙

沖縄対策本部 仲村覚
Will 2012.5月号

このWill誌に「中国の「沖縄占領憲法」」という題で寄稿している仲村覚は、JSN(沖縄と共に『自立国家日本』を再建する草の根ネットワーク)から、沖縄対策本部なるものを主宰し、東京と沖縄を股にかけて活動している人物ですが、私が教団の秘書部警護課だった頃の同僚で、仲村は警護課解散後にまもなく職員を退職しているものの、大川への信心は続けていたようで、仲村真理依はこの仲村覚の親族(姪)にあたります。

当事者自身の意志で受け入れた状況でしょうけれど、大川後妻の近藤紫央の父親も知った人物であったので、今回もその時と同じ気分です。

覚さん、本当にこれで良いの?と。

こうして教祖が周囲の取り巻きを若い女性で固めるのは、幸福の科学に始まったことでなく、カルトの末期でよく見られる傾向です。

それは単なるスケベ根性の発露であるばかりではなく、教祖の中で自己の力の衰えの自覚と、教団の将来への不信が増大していることを示しています。

教祖にとって、女性は忠誠心が強く、自分の仲介者として依存することができ、また時には密告者にもなってくれる存在です。
男性と違って、まず教祖のライバルになる心配がありません。

女性の側にしても、教祖の側近として振る舞う方が、自分自身を前面に出すより重要視されて好都合となり、ここで共依存が成立します。
(こうした例は、辻由美著「カルト教団、太陽寺院事件」などに詳しい)

追放された前妻の大川きょう子も、当初はその役割でした。
しかし、教団運営に対して、自分以上の男まさりの影響力を示すようになったところで、大川にとって脅威に変わっていったのです。

こうして、男性(男性的要素)は自分の地位を危ぶめるものとして遠ざけられ、周囲に女性が目立ってきます。

先ごろ、教団発足当初から学生部で名を上げ、教団や政党などで役職を務めてきた饗庭直道(饗庭浩明)も、とうとう還俗(退職)したという話を聞いています。

一時は人望を集め、将来を嘱望された饗庭でしたが、ここ数年はぱったりと埋もれた状態でしたから、教団に見切りをつけて、昔からの夢の政治家への転身でも図ろうとしているのでしょうか。

還俗したにもかかわらず法名を使用し続けるのは、外で名を上げれば、教団内で自分が再評価されるといった皮算用が働いているのかも知れませんし、一方で、規模に関わらず実質的な分派活動という印象を内外に与えることを教団側が嫌って放置している側面もありそうです。

いずれにしても、饗庭のような野心家が閑職に遠ざけられるのは当然の流れでした。

ところで、Willは饗庭直道とも関係の深い雑誌ですね。
饗庭と仲村は、秘書課と警護課として同じ釜の飯を食った仲でもありますし、政治的な主張からしても、現在も繋がりがあって不思議ではありません。

やろうと思えば、この二人の仲村を通じて、饗庭は大川の首に鈴を付けていられるわけです。

霊能力のない教祖さん。果たして誰を信用して良いものか。
女性の裏切りだって経験したことあるでしょう?
不安や葛藤の絶えない仏陀って、面白いです。


(関連エピソード)
したらば掲示板 資料集1内、スレッド948より
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ゴロマキカルト

幸福の科学による恫喝訴訟、いわゆるSLAPPに関して、裁判所が「同教団を批判する者に対して積極的に反論をしていく姿勢を有していたのみならず、これらの者に対する攻撃手段、威嚇手段として訴訟制度を利用する意図を有していたことがうかがわれる」と判示するに至った証拠には、前段で紹介したSLAPP指示書のほかに、もうひとつ重要な文書があります。

予備訴訟の件
大川隆法直筆の指示書

「予備訴訟の件 出版の営業妨害訴訟に引き続き、次のような訴訟が予備訴訟(次のパトリオット・ミサイル)として考えうるか検討のこと…(中略)…(対象)《A》(社長、広報室長?)…(中略)…(形式)民事訴訟 1000万円か場合によってはそれ以上。(時機)先方攻撃が増えた時」

要するに、大川にとって訴訟=パトリオット・ミサイル攻撃というというわけです。

ちなみに「パトリオット(patriot)」は「祖国」を意味するラテン語のpatriaを語源とし、もともと英語では愛国者とか 愛国心を意味する単語であるものの、「MIM-104地対空ミサイルシステム」の通称としてのパトリオットは、「Phased Array Tracking Radar Intercept On Target」の頭文字からとった造語という説明があります。

大川のパトリオット好きは相変わらずのようで、性懲りもなく2年前に出した書籍でも「新潮の悪魔をパトリオットする 仏説・降魔経現象編」などとタイトルにまでしており、年月を経て、大川の脳内ではパトリオットが動詞に変換されるようになったようです。

こうして大川の発言にはやたらパトリオットが登場しますが、他にも以下のようなものもあります。

パトリオット戦略
大川隆法のパトリオット戦略

こちらでは、教団主催のダミー団体による中傷ビラ巻きをして「パトリオット戦略」としています。

これらの文書は、教祖の大川隆法と幸福の科学という宗教団体の、排他的・好戦的で幼稚な万能感のよく表れた資料だと思います。彼らへの品性下劣なカルトという認定は、まさしく身から出た錆なのであって、当然の帰結です。

参考関連記事
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ついに幸福の科学・大川総裁が本紙主筆の霊を召喚!
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土矢浩士(ハンドルネーム:アルゴラブ)

Author:土矢浩士(ハンドルネーム:アルゴラブ)
セクトの犠牲者である家族と個人を支えるネットワーク
「RSFI MAIKA」代表

日本脱カルト協会
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