fc2ブログ

カルト教祖のアコギな家計簿


B勘定

「信者が30人いれば食っていける。500人いればベンツに乗れる」

新興宗教を舞台にした「仮想儀礼」という篠田節子さんの小説にある言葉です。
物語は、食い詰めた男らが、金儲け目的で宗教を興すところから展開していきますが、霊言が食いぶちであった中川親子も、当事者の意思はともかく、状況としては似たようなものだったのでしょう。

いくら聖人を装っても、卑しさは隠せません。
隠すどころか、教祖らしくなるほど、露骨になっていくもののようです。

90年代、大川隆法という名を、世間に売ろうとしてとっていた頃、教団の宣伝の柱は、信者による大川本の買い占めによるベストセラー戦略と同時に、大川を長者番付に載せることでした。

効果的な宣伝として教団に承認させ、本を買い占めさせて、さらに長者番付に載るように主宰報酬を吊り上げさせるのですから、教祖はウハウハです。

教祖ぼろ儲けの状態ですが、一方で性根のセコさを示す事実もあります。

カルト教祖の財テクの仕組みが分かる資料ですが、よく分析していくと、これがいわゆる表向きにはできない「B勘定」というものであることが見えてきます。

さて、それがどこか。
図がやや小さいですが、是非じっくりご覧ください。
スポンサーサイト



Unhappyだった犬と少年

カルトの内幕を暴こうとすると、掲載する資料も自ずとえげつないものが多くなりますが、たまにはこんなのも悪くないでしょう。

過去に収集した資料に紛れて、ひょっこり写真が出てきました。

ハッピー1

この子犬、名前をハッピーと言います。
91年の8月中旬に、大川家にやってきました。

大川隆法の長子である大川宏洋が動物好きで、母の恭子とともに宏洋がカタログから選び抜いたシェルティの男の子です。
秘書課長の命をうけて、私が青山ケンネルに引き取りに行き、世話は職員が関町の大川住居の隣家にあった秘書詰所(AT)で行っていました。

ちなみに、当時の宏洋いわく、犬の霊格はシェルティが上で、目つきの悪いハスキーは下位なんだそうで。。。


けれども、このシェルティが関町にやってきて、10日もしないうちにフライデーが始まり、宏洋は秋田に疎開させられ、大川自身も逃亡生活が始まって、結局このシェルティは、当時出版の社長役であった菊池家に貰われていったまま、それっきりとなって、宏洋がこの犬と触れ合えたのは実質的には数時間に過ぎませんでした。

犬も人間も、小さな彼らは大人の狂乱にすっかり振り回されてしまったわけです。

ハッピー2

この子の写真を見ていると、その向かい側で無邪気に遊ぶ宏洋の姿と、フライデー事件が始まって、秋田に疎開していた頃の、寂しそうな泣きっ面の宏洋の様子とが思い出されます。

その後も、今日に至るまで、さんざん振り回されてきたことでしょう。

そんな彼も、自立するといって清水建設の社員になりました。

教団の息がかかった清水建設の社員では、まだ完全に自立したとは言えませんが、生まれ持った境遇から離脱するのに、いったんそこを利用しようとするのなら、それも良いでしょう。

とにかく教団から距離を置ける状況にあることは幸いなことです。

両親の泥沼の離婚劇の際も、当初は担ぎ出されたものの、最終的には、離婚裁判の父親側の証人として立つことを促された時、それを拒否したと、ある筋から聞いています。

私自身は、教祖の大川隆法だけでなく、嫁の恭子にも、このカルト教団がしてきた数々の所業の責任を、あくまで追及するものではありますが、そんな私でさえ、恭子の追放劇の際の、教団挙げての悪妻封印祈願の大合唱には嫌悪したものでした。

でも、こうして漏れ聞く話や、自分の生まれを、教団内において生ける悪霊と称された母親の実家で表してる様子に接すると、奇妙なもので、彼にはまだ「人間」を感じることができます。

宏洋君

別に、父親や兄弟と対決して教団を潰せなどとは言わない。
きっと、そういうことには向いていない。
むしろ、しがらみを離れて自由に生きて欲しい。

ただし、一番下の妹くらいは助けておあげなさい。
父親も母親も壊れていて、もう当てになりません。
彼女には、たぶんもう君しかいないでしょう。

それから、徳島のお祖母さんに会いにいってあげるといい。
ご存命だと聞いてはいるが、捨扶持を与えられて生かされていても、人としてそれがどれだけ酷いことか。
教団と関わりのない家族として、家系は絶えないことを伝えてあげられたら、寂しさも少しは報われるでしょう。

かつて一時でも守り役だった者として、ちょっぴりだけ期待しています。

プロフィール

土矢浩士(ハンドルネーム:アルゴラブ)

Author:土矢浩士(ハンドルネーム:アルゴラブ)
セクトの犠牲者である家族と個人を支えるネットワーク
「RSFI MAIKA」代表

日本脱カルト協会
「JSCPR」会員

当ブログへようこそ。
「幸福の科学」の問題を中心に、セクトについて考えていきます。

ご相談等の場合は、リンク先頭の「RSFI MAIKA公式ホームページ」のコンタクトよりご連絡ください。

また、当ブログのコメント欄は非公開設定を選択することができます。悪質な荒らし行為等でない限りは決して公開されませんのでご安心ください。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR